美髪プロに聞くシャンプーの選び方・第2回

アミノ酸系、石けん系とは? シャンプーの選び方【美髪プロが教える】

アミノ酸系、石けん系とは? シャンプーの選び方【美髪プロが教える】

シャンプーの選び方について、3回シリーズでご紹介しています。前回は、自分の髪質のとらえかたや、シャンプーは洗浄剤によって3つの種類があることと、そのひとつでもっとも販売数が多い「高級アルコール系シャンプー」について詳細をお伝えしました。

今回はひき続き、あと2つの種類について、美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥さんに教えてもらいました。

ダメージヘア、乾燥肌、敏感肌に向く「アミノ酸系」

前回の記事では、シャンプーは洗浄成分の「界面活性剤」の種類によって、おおまかに、「高級アルコール系シャンプー」、「アミノ酸系シャンプー」、「石けん系シャンプー」の3つがあるとのことでした。高級アルコール系シャンプーについては前回を参考にしていただくとして、アミノ酸系と石けん系について、三谷さんはそれぞれ、次のように説明をします。

・アミノ酸系シャンプー

アミノ酸成分で構成された界面活性剤を使用しています。前回、「高級アルコール系シャンプーには、高級アルコール系という表記がない場合が多くて判別が難しい」と言いましたが、このタイプは、パッケージに「アミノ酸成分を含みます」「アミノ酸系」などと表記されていることが多いでしょう。小さい文字の場合もあるので、注意して読んでみてください。

また、成分表の先頭から5番目以内に「ココイル〇〇」(〇〇には何らかの成分名が入っています)や「ラウロイル〇〇」、「〇〇メチルアラニン」などの成分名があれば、アミノ酸系シャンプーでしょう。

有機栽培の植物由来の成分や香料を使用する「オーガニックシャンプー」や、植物由来の成分を配合した「ボタニカルシャンプー」でも、洗浄成分にはアミノ酸系の界面活性剤を使うタイプが多く見られます。

メリットは、高級アルコール系や石けん系に比べて、低刺激のため、枝毛や切れ毛、パサパサなど髪のダメージが気になる人、乾燥肌や敏感肌の人に向いています。カラーやパーマも長持ちしやすくなります。

デメリットは、ほかの2つに比べると、泡立ちが良くなくて洗浄力が劣ることです。そのため、洗い方が不十分な場合は皮脂やスタイリング剤の洗い残しがある、シャンプーの量を増やしがちになる、すすぎ残ししやすいなどで、それらが原因となって、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを起こしやすいことがあります。脂性肌の人には向きません。

使用時は、シャンプーをつける前にぬるま湯で髪をすすぐ『予(よ)洗い』を十分に行い、シャンプーを適量手に取ります。洗顔泡立てネットなどを利用して、手のひらでよく泡立ててから頭部の数か所に乗せて、頭皮を洗うことを意識してそっともみ込みましょう。洗い足りないと思う場合は、二度洗いをしてもよいでしょう。

また、アミノ酸系の界面活性剤は高価なので、製品の値段は高級アルコール系に比べて高くなります。

脂性肌、スタイリング剤を使う場合に向く「石けん系」

・石けん系シャンプー

動物性の脂肪酸とアルカリが反応した石けんと同じ天然由来の界面活性剤を使用していて、環境にやさしいことがひとつのメリットと言えるタイプです。成分表の先頭から5番目以内に、「石けん素地」、「石けん分」、「脂肪酸ナトリウム」、「脂肪酸カリウム」などの記載があれば、石けん系シャンプーでしょう。

天然由来の洗浄成分が含まれるということで頭皮への刺激は強くないですが、洗浄力は強いことが特徴です。頭皮や毛髪の脂分が落ちやすいため、頭皮のべたつきが気になる脂性肌の人や、スタイリング剤をよく使用する人に向いています。

デメリットは、髪の長い人や量が多い人が使用すると、髪がきしむ、まとまりにくくなることがあることです。また、頭皮が乾燥ぎみの人には向きません。カラーやパーマをしている人は、毛髪が変性して硬化する場合もあるので、使わないほういいでしょう。また、販売アイテムは、高級アルコール系やアミノ酸系に比べてかなり少ないです。

毛髪の補修や保護をする成分は含まれていないので、ゴシゴシと洗い流すのではなく、摩擦を軽くするイメージで優しく洗いましょう。また、すすぎが足りないと石けんカスが残ってフケになりやすいので、よくすすいでください。

種類を見分けて、理想の髪に合うタイプを選ぶ

自分に合うシャンプーの選び方について、三谷さんは、さらに次のアドバイスをします。

「これら3種のシャンプーの特徴を把握しておくと、まず、自分の頭皮や髪の質に合った種類を選びとれるでしょう。例えば、脂性肌なら、高級アルコール系か石けん系です。値段が安めで多くのメーカーの製品から選びたい場合は高級アルコール系から、界面活性剤が天然由来の方がいい場合は石けん系から選びます。

次に、前回紹介したように自分の『理想の髪』を意識し、『サラサラと指通りがいい髪に』などの表記を参考にして絞り込みましょう。とくに高級アルコール系は選択肢が多くて迷いやすいので、2・3本を選んでから、再度改めてパッケージの記載を読んで1本に絞ると、効率がよいと思います。

また、オーガニック、無添加といった特徴やPRポイントも記されています。高価なタイプはサンプルが販売されていることがあるので、まずはそれを試してみるとよいでしょう。

自分の髪質や頭皮の状態がわからない場合は、美容院で相談してみてください」

さっそくドラッグストアに走り、見極める意識を高めて、理想の髪に近づくための1本を選んでみました。シャンプーをするのが楽しみです。

次回は、シャンプー選びでもうひとつ気になること、シリコン入りとノンシリコンタイプについてご紹介します。

(構成・文 品川 緑 藤原 椋/ユンブル)

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