「〇〇って言わない女子」tweet.27

結婚はうれしいけど実家がしんどい…「普通の家庭」で育った彼との温度差

結婚はうれしいけど実家がしんどい…「普通の家庭」で育った彼との温度差

「〇〇って言わない女子」
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恋愛経験をある程度積み重ねてきて、酸いも甘いも知っているオトナだからこそ、パートナーにあえて「言わない」ことをあえて拾って、恋愛コラムニストの桐谷ヨウさんにアドバイスをいただく連載「◯◯って言わない女子」。

ヨウさーん! 今回はこんなつぶやきを発見しましたよーー!!

【今回のつぶやき】

「平和な家庭で育ったあなたには分からないよね」

3年付き合った彼との結婚の話が出ています。お互いの両親へのあいさつも済ませました。最近、実家とも連絡を取ることが増えたのですが、母親との会話について彼から怒られることが多いです。

“毒親”とまではいかないけれど、子供っぽい母親に振り回されることも多く、つい母親にきつく当たってしまうこともあります。ときどきしんどく感じてしまうこともあります。

お互い言いたいことを言った後はケロっとしているので、それが我が家の普通といえば普通なのですが、ホームドラマに出てくるような平和な家庭に育った彼から見たら怖く映るようで「親なんだからもっと優しく接したら?」「こっちが大人にならなきゃ」と言われます。うちが昭和のホームドラマだとしたら彼の家は平成のホームドラマというか、それだけの違いなのかなあと……。

うちもいろいろあって今の形に落ち着いたというか、お互い言いたいことを言い合ってぶつかり合ったほうが親子関係がうまくいくと気付いたので、それを彼にも説明したのですが、なかなか分かってくれません。他人の家庭のことは放っておいてよとも思うのですが、これから家族になるのだから、そのあたりも擦り合わせないといけないのかなあと悩んでいます。

家族は基本的にウザい存在

こんばんは、最近は“人旦那”が板についてきたヨウさんです。

これは難しい話ですね。放っといてくれよ! って気持ちはすごく分かります。

自分の親の鬱陶(うっとう)しさをよく知らないくせに助言されてもイラッとするし、相手がホームドラマに出てくるような平和な家庭だとしたらなおさらですよねー。お前に何が分かる! と言いたくなる(笑)。

まぁこういうのに答えはないですが、似たようなシチュエーションはどこの夫婦にもありそうです。

で、俺の考えを話しますね。

根本的に親は「いつまでたってもウザい」「よかれと思ってありがた迷惑をしてくる」存在です。

俺の実家はご相談者さまの表現を借りると“平和で普通の家庭”だったと思います。怒鳴り合ったり手を出す・出されるような経験もなかったです。

ただし、親からの干渉は強めでしたし、この年になっても自分たちの世代の流儀や幸福感(おまけに田舎の!)を悪気なく押し付けてきます。

自分は“親もひとりの人間だ”と気付くようになってから自然と距離感を保つようになりましたが、その距離感は親からするとドライに映るようで、もっとベタベタした関係を求めたいようです。これは田舎の人あるあるかもしれない。とまぁ、面倒くさいです。

両親・兄弟は尊敬してますし、多大なる感謝もしています。だけど、まずキャラや性格が大きく違います。家族で社交的なのは俺くらいだし。

また、価値観も大きく違います。早く結婚して早く子供を生んで、安定した会社(公務員)で……なんてことを結構本気で思ってそうです。よって俺の生き方もふわふわして見えるのでしょう。

さて、妻の家族は。妻は俺よりも“平和で普通ではない家庭”寄りだったのかもしれません。傍目(はため)に見て、妻は親が大事に育ててくれたことに感謝していますが、ときどき鬱陶(うっとう)しそうではあります。俺から見てですけど。まぁ、どこもそんなもんなんでしょう。

“外野”が本質的なことを言うこともある

さて、ご質問に戻ります。自分が育ってきた環境は人それぞれです。両親がそろっている人がいれば、片親の人もいたり、親が何人もいる人だっています。両親がそろっている人でも、良好な関係や険悪な関係の人だっています。

要は「自分が育ってきた環境以外のことは、よく分からん」ということです。

よって干渉するのはアホです。ただし、俺が思っていることは2つあります。

1つに「よく分かってない人はたまに本質的なことを言う」ということです。よく知っている人からすると的外れに聞こえがちだけど、冷静になってみると「確かにそうかもな……」という発言をする人は結構います。自分が好きになるような感性がイケてる人ならなおさらです。

自分対親のことは誰だって冷静になれないものです。俺だってそうです。その点、自分のパートナーは外からその関係性を見ている。その人が言う言葉は、自分よりも俯瞰的に物事を見られているはずです。少なくとも“過剰な反応”に対しては、間違いなく。

「知らねーくせに口出しするんじゃねーよ」と思うのは簡単です。自分の怒りが収まらないことだって多々あるでしょう。ただ、外から見るとそう見えている……という事実は、きちんと受け止めるべき事柄です。

それぞれの親とどう関係を結んでいくのか

もう1つに「夫婦とそれぞれの親」の3グループ間でどのような関係を結んでいくかは、夫婦のゲームです。

なるべく自分の親とパートナーを接触させないスタイルはありでしょうし、せっかくだから交流を楽しむのだってありです。いずれにせよ、自分の態度がパートナーの顔を生かすかもしれないし、つぶすかもしれない。それは認識しておく必要があります。

で、双方の親の面倒くささをどういうふうに切り抜けるかを、一緒に楽しめたらそれは面白いじゃないですか。うちのとこはうちのとこ、で双方が合わせるのはつまらないというか。

その過程でパートナーが親に対して、何を感じているか……何が好きで、何がウザいと思っているのか。そういうのが分かってくるんだと思います。

双方との親を一緒に乗り越えていく。その過程でお互いのことをより知るチャンスがきっとあります。自分とパートナーの関係性だけでは見えてこない、パートナーのパーソナリティが立ち現れてくるはずです。

そう考えてみると、面白くないですか?

応援しています。

(イラスト:つぼゆり)

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〇〇って言わない女子

パートナーや気になる人に、言いたくても言えない、聞けない一言ってないですか?恋愛コラムニストの桐谷さんに、「言わない女子」のお悩みを聞いてもらいます。

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