女社長の乳がん日記〜おっぱい作り直しの巻②〜

乳がんになったからと諦めてたまるか…! 女社長がおっぱいを作り直したい本当の理由

乳がんになったからと諦めてたまるか…! 女社長がおっぱいを作り直したい本当の理由

女社長、診察室でプレゼンする

2018年9月4日

今日は初受診日だった。前回書いた通り、

「自身の脂肪でおっぱいを作り直したい!」と息巻いて、

セルポートクリニックの辻直子先生に直接連絡して今日に至る。

事前に先生から「私の脂肪量」を心配されたが、外からは見えない隠れ資産(脂肪)に自信があった私は、期待に貧乳を膨らませて馬車道駅に降り立ったのだった。

高級感のある、落ち着いた作りのクリニックには、これまたコンシェルジュのような受付の女性達がいて、普段通っている総合病院との落差が著しい。

それもそのはず。ここには、乳がん手術後のQOLを、自分の体を、女としての人生をより良くしたいと最新医療にBETする女性達が集まるのだ。

「乳がんになったからと言って諸々諦めてたまるか!」

そんな女達の気概を受け止めるにふさわしいインテリアだなぁ……とリラックスしていたらあっという間に名前を呼ばれた。予約時間ぴったりに受診できるのも、普段「激混み乳腺外来」に通っている身からすると信じられない“好待遇”だ。

いよいよ診察室に入り、久しぶりにお会いした先生に私の仮説(肩凝りも肩が上がらなくなったのも、左右差が激しいから?)を申告し、どこから肉を取ってもらいたいかを半裸の状態で熱くプレゼンしてみた。

どうせ脂肪を取るのなら絶対取ってほしい場所が私にはあった。それは、下腹の部分。二度目の出産を経験した後、体重もウエストも元に戻せたのに、その皮にも似たたるみ部分だけは、

「二度膨らんで縮んだ証です!」

とばかりに、いつまでも、何をやっても取れなかったのだ。

私は取れないリスクを恐れて、恐る恐る先生に聞いてみた。

「これは、皮なんでしょうか?」

すると、

「いいえ、脂肪です。取れます。」

とおっしゃっる。

「ひゃっほー!」である。

自分の無駄肉部分を、皮でも筋肉でも無く、「脂肪」だと断定されて喜ぶ日が来るとは! 女の人生、何が起こるかわからないものだ。

結局、一部分からでは厳しく、下腹やウエストや太ももや腰など、あちこちから取るということで話は進んだ。

唯一もう一か所、これも40代になってから顕著になった二の腕のたるみ。風に揺れる暖簾なみの二の腕が気にはなっていたのだが、二の腕は、乳がん術後の人はリンパ浮腫の可能性があるので取らないことになっているらしく断念。

この頃にはすでに、自分の体の脂肪はおっぱいを作る「材料」のような感覚で、「先生、ここはどうでしょう?」「ここもいけるのでは?」と、素材提供に余念がなくなる。

また、外科手術で取り除いた脂肪分を全部は補てんできないため、右おっぱいには今までより小さいシリコンを入れその上に自身の脂肪を、左には健常なおっぱいをの上に脂肪をオンして左右差を整える、ということに相成った。

こんなことなら、3か月ぐらいかけて、もっとビッグな体になって「素材」を増やしておくんだったぜ! 後悔はいつだって後からやってくるものだ。

その後、多くの手術事例を見せていただき、私の貧乳が更に高鳴った。

やはり、脂肪で作っているので、パイセンたちのおっぱいはどれも自然でとても柔らかそうなのだ。おまけに、見た感じ左右差もほとんどない。

キラキラした目で画面を見つめる私に、先生はいきなり核心を突いてきた。

「さて、大きさはどうしましょうか?」

現状維持なのか? 大きくするのか?

大きくしてしまった場合は下着も服もFitするものが変わってくるし、何より「豊胸」が世間にバレることを先生は心配してくれているのだ。

しかし、すでに「乳首まで作っていること」を全世界に(読んでないと思うけど)公開している私はこの顛末もブログに書くつもりだし、3度の手術&公開で「隠す」という概念がすっかり欠落していた。

誓ってもいいが、46歳経産婦の私が豊胸しようがどうしようが世間はどうでもいいはず。

それよりも、それが例え自己満足の極致であろうとも、「乳がんになったけど素敵なおっぱいを手に入れた」ということを公開したほうが、後に続く女性達の一縷の希望になれるのではないか?  などと真剣に思っている。

とはいえ、巨乳と言われるサイズにするのに私の体が耐えられるかどうかは疑わしい。何と言っても小6からサイズが変わっていない筋金入りのスリムなお胸。せっかく作り替えたのに肩こりに悩まされたら意味がないのだ。

欲望に目がくらんで初心を忘れそうになったが、「そもそもは肩こりでおっぱいを作り替えようとしたのだ」と、すんでのところで我に返った私は、

「多少大きめで!」

という曖昧な希望を先生に伝えたのだった。

女社長、「おっぱい作り直しプロジェクト」が始動する

かくして、私の「おっぱい作り直しプロジェクト」がスタートした。

全身麻酔はもうベテランなのだが、再び一から丁寧に説明を受け、乳がんが再発していないかの検診予約、手術日の予約を取る。

そして、別室に連れていかれたのだが、そこに待っていたのは、術後3か月間は装着しなければならないと言われた「矯正下着の上下」だった。

昔から矯正下着が苦手だった私は一瞬怯んだ。それは、胸下から下腹までと、ウエストから足首までをがっつり固定する仕様になっていて、試着しようにもどうにもこうにも入らないのだ。

「これがMサイズ? は、入らないのですが!」

と、涙目で訴えるも、「入ります!」と、看護師さん達が手を貸してくれて強引に私の肉達を詰め込んでいく。ぴょんぴょん飛び上がりながら強引にはくも、仕上がりは甲子園養成ギブスの如し。そして、あまりの圧迫に汗が止まらずホットフラーッシュ!!!

何より、この状態で食事をするなんて……と、術後のQOLが、そもそもの日常生活が、途端に不安になるのだった。

できるのだろうか? 私のおっぱい……。
装着し続けられるのか? このギブス…いや、矯正下着・……。

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