40歳でロックTシャツを着るのは痛い? 62歳インスタグラマーに“呪い”をといてもらった

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40歳でロックTシャツを着るのは痛い? 62歳インスタグラマーに“呪い”をといてもらった

オシャレやファッションを楽しみたいのに、「若作りは痛い」とか「もう30代なのにミニは痛いって思われるかな?」と、ふと不安がよぎることはありませんか? 

最近も「40代でロックTシャツを着るのは痛い」というネット記事が炎上したばかり。

自分が好きなものを着てファッションを楽しみたいのに「これを着たら痛い?」とつい世間やまわりの目が気になってしまう……。この“呪い”は、一体どうやったらとけるんだろう? 誰に話を聞いてもらえばいいんだろう? と、ずっと考えていました。そして、出会ったのです。八木恵利子さんに。

八木さまのインスタ

のインスタ

ド派手な装飾のハイヒールに、大胆なポージングのセルフィが並ぶ彼女の。超美脚の持ち主である八木さんは、今年で62歳。世界中の高級ブランドを着こなし、デザイナーやセレブリティからも厚い支持を受けています。

SNSでの発信だけでなく、自身の日々のファッションを記録したフリーペーパー「YB」を8年前から発行。一風変わったクリエイティブが話題となり、米国版「VOGUE」でも紹介されました。一般人ながら、世界が注目するほどに強烈な個性を放つ八木さん。そのパワーは、どこからやってくるのでしょうか?

Duniakitaでは、3回にわたって、八木さんの「お洋服を楽しむ心」を紹介します。

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美脚がまぶしすぎる八木さま

美脚がまぶしすぎる八木さま

死を意識した時に「好きな自分になろう」と思った

——インスタで八木さんのファッションを拝見していて、お話を伺わなきゃ! って思ったんです。

もともとファッション好きだったわけではないんです。

——そうなのですね、意外です。今のファッションにいきついたのには、きっかけがあるんですか?

さかのぼると、幼少期に「自分の命はすごく短い」ということにふと気が付いたことがあったんです。自分が生まれる前や、死後にも時間は流れていますよね。自分の意識がない世界が続いていくのが怖くて、突然に眠れなくなっちゃったんですよ。夜も怖くて。

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——小さいころにそんなすごいこと考えてたんですね!

わたしは大学の専攻も生物学だったんですけど、人間が生まれるって、宝くじにあたるよりもすごいことなんですよ。卵子と精子が出会って、たまたま無事に生まれるって、すごい確率。だから、自分がどう生きたいかを大切にしようと思って。「かっこいい女性になりたい」と考えたんです。

ひたすら中身を磨いた20、30代

——当時の八木さんの考えた「かっこいい女性」って?

ハイヒールで、小脇に英字新聞を抱えるキャリアウーマン! そうなるには、見た目じゃなくて、まずは中身を充実させなきゃいけないと思ったんです。

——まだまだ、働く女性がスタンダードではなかった時代ですよね。

見た目だけ飾っても飽きられてしまうし、男性と対等に話もできない。だから、まずは教養を身につけなきゃと思って。「30まではオシャレをしないぞ」と封印して、10代〜20代は、美術館や映画館にたくさん通いました。

——「オシャレに目を向けない」というのもストイックですね。

若いときは、ボロを着てても大丈夫。もともと持っている肌や髪がピチピチだし。清潔感さえあれば、身の回りのことをする必要がないなと思ってたんです。30歳でオシャレを解禁して、手探りで服を買うようになりましたね。一気に派手になったのは、40代半ばくらいかな?

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比較対象は常に過去の自分 他人は気にしない

——八木さんの若い頃はとくに「女はこうあるべき」みたいな風潮というか空気があったと思うんですけれど、気にはならなかった?

わたしはずっとその枠から外れていたし、さんざん叩かれましたよ。でも、そこで折れなかったから、今があるの。「絶対に自分が正しい」と思ってたから、平気だった。

——「八木さんはそのままでいいんだよ」って、背中を押してくれた人がいたんですか?

いないですね(キッパリ)。子どもたちからも「お母さん、お友達いないでしょ」とか言われちゃうくらい(笑)。昔住んでいたマンションの人なんて、7割くらいは喋ってくれませんでしたよ。エレベーターで会っても、あいさつなし!

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——わたしだったら心が折れちゃいそう。少し前に、「40歳がロックTシャツを着るのは痛い」と煽った記事が話題になっていたんです。八木さんはどう思いますか?

40歳だって、いろんな人がいますからね。一般的な話、する必要あるの? って思っちゃう。その人に似合うかどうかだから。好きなものを着ればいいんですよ。

——他人の目は気にしなくていいんですね。

わたしの場合は、自分のこと以外あんまり考えないの。比較対象は、過去の自分。だから、他人に対して嫉妬したり、悔しいと思ったこともないんです。ただ、最高の自分になりたいの。

——ひたすら自分だけを見つめていたのですね。

他人の考えって、自分とは違うからね。自由に見えるみたいで、よく「羨ましい」って言われるけど、戦ってこなかった人が他人を羨んでもダメでしょう! って思っちゃうの。

——八木さん流の戦い方って?

ブレない、が一番のキモです。周りの状況がどうなっても、何もかわらないこと。言ったことを忘れちゃうこともあるけど(笑)、軸がしっかりしていれば、何度でも同じことを言える。流されないことですね。

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連載第2回は、八木さんの運命を変えた自己発信術について伺います。

次回は9月13日(木)公開です。

(取材・文:小沢あや)

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