TENGA広報 西野芙美さん・工藤まおりさんインタビュー2

勝手に「フツーの女」と「そうじゃない女」にわけるな。TENGA広報に聞く

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勝手に「フツーの女」と「そうじゃない女」にわけるな。TENGA広報に聞く

タブー視されがちな女性の性欲に真正面から取り組み、SNS等で顔出しの発信を続ける性具メーカーTENGAで広報を行う西野芙美さんと工藤まおりさん。

活動を続けていると、女性から相談されることも増えてきたと言います。第2回はおふたりが見てきた「女性の性の悩み」について話を聞きました。

西野さん(左)と工藤さん(右)

工藤さん(左)と西野さん(右)

【プロフィール】
西野芙美さん
早稲田大学文化構想学部卒。人材紹介会社、出版社勤務を経てTENGAに転職。現在2年目。

工藤まおりさん
津田塾大学数学科卒。リクルートグループで人材派遣の業務にかかわったのち、TENGAに転職。現在4年目。

みんな、使いたいのに手を出せない

――前回は、「エロい女=何をしてもいい」という思考はどうなんだ問題をメインにお聞きしました。

西野芙美さん(以下、西野):勝手に女性を「普通の女」と「そうじゃない女」に分断する人が一定数いるんですよね。それで「くそビッチ」みたいな暴言を吐かれることもあるんですが、一方で「何でも受け止めてくれる存在」だと思われることもあって。

工藤まおりさん(以下、工藤):わかる! 「わかってくれると思って……」って、不倫話とか重い相談話を打ち明けられがちなのですが、正直、困る。そんな重い話、全部受け止めきれるはずありませんから。

西野:私が男性に言われて印象的だったのが、「僕のミューズだ」って言葉でして(笑)。

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工藤:す、すごい……! 目の前にいる一個人としての西野さんを見ずに、幻想の女性を見ている……!

――文学作品とかでも、娼婦が聖女になりがちです。いずれにせよ、性的なことを発信する女は「普通の女」じゃないと、勝手にカテゴリ分けされているのには変わらないのですが。アダルトグッズにしても、言い出しづらいだけで、ほしいと思っている「普通の女」はいっぱいいると思います。

工藤:私がTENGAに転職して1ヶ月後に、前職の女性の先輩2人と飲んだんですけど、そのときはじめて「じつは(女性向けアダルトグッズの)iroha持ってる」って言われたことがあります。前職時代、わたしがirohaについて熱弁したときには、そんなことひと言も言ってなかったのに!(笑) 私がTENGAの広報になったからか、話しやすくなったみたいです。

今、いろんな方に「どのグッズがいいの?」って相談されますし、みんな、使いたいのになかなか手を出せないんだな、どうやって使えばいいのかわからないんだなと実感しています。

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グッズは「楽しく」使えばいい

――西野さんは、アダルトグッズを使うことに抵抗はなかったんでしょうか。

西野:パートナーとのコミュニケーションの延長線上にアダルトグッズがあったので、抵抗感はありませんでした。今も、一緒にグッズのウェブサイトとかを見て、「これいいじゃん」「楽しそう」「じゃ、買おう」って、相談しながら購入しています。

工藤:「楽しい」というのがポイントだと思います。世界調査でも、グッズを使ってる人と使ってない人を比較したら、性生活満足度が全然違うんですよ!

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西野:そうそう、全然違うんです!今年行った「マスターベーション世界調査」*では、“Good Sex Index”という性生活の満足度を総合的に示す質問を設けました。マスターベーションの頻度や総合的なオーガズムの質といった、計10項目についての満足度を聞いたところ、アダルトグッズ使用者のほうが、アダルトグッズを使用していない人よりもすべての項目で満足度が上だったんです。特に「総合的なオーガズムの質」に満足している人の割合は、グッズ非使用者が37%なのに対して、グッズ使用者は58%と1.5倍以上の伸びがあります。

*18か国・13,039人に聞いた「マスターベーション世界調査(TENGA Global Self-Pleasure Report)」

工藤:もっとパートナーとコミュニケーションをとってほしいし、そのうえでどんどん使ってほしいですよね。わりとオープンになんでも話せる私でも、男性とのセックスで満足できなかったとき、相手に伝えられなかったんですよ。こうしてほしいのに、ああしてほしいのにという思いを心に閉じ込めて、察してくれないのを不満に思ったりして……。

TENGAに転職してグッズに携わるようになってようやく、伝えること、話し合うことって本当に大事なんだなって理解して、パートナーにも話せるようになりました。もちろん、伝え方は大事です。「もっとこうしてほしいな」って、やさしく誘導したり、相手が嫌にならないように伝えることが第一です。

西野:私は事後の「感想戦」をすごく大事にしていて。ダメ出しではなく、「あれがすごくよかった」ってよかった点を言い合うんです。色気がない言い方をすると、PDCAが回りやすいようにする(笑)。

――セックスのPDCAを回すコミュニケーション! 大事ですね!

西野:本当に大事です! 言いにくいことでも、自分のやりたいこと・してほしいことをちゃんと口に出すことで改善されて行くんだという成功体験を積み重ねていけば、あらゆる場面で自信にもつながるのではないかと思います。

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最終回は9月12日(水)公開予定です。
(取材・文:須田奈津妃、撮影:大澤妹)

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