佐々木典士さんインタビュー第2回

「今日もできなかった…」は自己肯定感を下げるだけ 無理なく「習慣」を作るコツ

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「今日もできなかった…」は自己肯定感を下げるだけ 無理なく「習慣」を作るコツ

ランニング、英語学習など、やりたいことはたくさんあるのに、なかなか続かない。「やらなくちゃいけない」という気持ちに焦るばかりの人も多いのでは?

このたび 『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス)を上梓した佐々木典士(ささき・ふみお)さんは、早起きや運動を習慣化しています。さぞやストイックな方なのでは? と聞いてみると「僕、全然やる気ないですよ(笑)」と意外な答えが……無理なく習慣化するには、コツがあるようです。

<1回目>「やる気」なんていらない! “意志の力”に頼らない習慣化のススメ

佐々木典士さん

佐々木典士さん

習慣化して達成すると気持ちいい!

——前回のお話では、何かに取り組もうと思ったら、「やる気」に頼るのではなく、習慣化すればいいということでした。そもそも習慣化のメリットは何でしょうか?

佐々木:自分でこれをしようと思っていることを達成すると、今日も1日充実していたなと思えるし、満足感が上がります。自己肯定感が出ますよね。そういう日々をできるだけ多く過ごしていると、将来への不安も薄まってきます。

——習慣を積み重ねることで、自己肯定感も上げることができるんですね。

佐々木:逆にダラダラしたり、「今日もやれなかったな」と思っちゃったりすると、自分のことを好きになれないと思うんですよ。でも、習慣を達成すると、そういうこともないですよね。本当に小さなことからでもいいので、何か身につけたいと思うものを始めてみる。

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——確かに。できなかった自分を責めてしまうんですよね。一方で、習慣化してそれが当たり前になると「また同じことをしているな」とマンネリを感じてしまうこともあります……。

佐々木:マンネリを感じている時点で、エネルギーが有り余っているということですよね。新しいものを求めている証拠です。筋トレでも負荷を上げるとか、同じことでも、アプローチを変えてみるのもいいですよ。

あとは、その習慣から少し離れてみることもスパイスになります。マンネリ化しないで、新鮮さを忘れないようにするのも必要なことだと思っています。例えば僕も旅に出れば、習慣が中断されるけど、たまにはそれもいい。違う環境にいくと、いつもの習慣に戻る時に喜びが生まれますから。

習慣を作る基準は?

——佐々木さんが「これを習慣化しよう」と決める基準はありますか?

佐々木:「自分がこうありたい」という漠然としたイメージかな。昔は夜更かしをしていると「ちょっと違うな」と、翌日後悔することがあったんです。運動も週1でしかやっていなかった。でも今は、理想からそこまでズレがない状態です。運動も、やらない方が気持ち悪くなるくらいです。

——そこまでたどり着くには、どうしたらいいでしょうか?

佐々木:習慣も、心地よいゆるさを見つけていくのがいいかもしれないですね。時間割のように24時間やることを決めてみて、どれぐらいのことをすれば自分が疲れるかというのを測ってみるとか。自分が心地よいペースで継続できることを選び取るといいと思います。

——自分自身のキャパシティーを知ることから始めればいいのですね。

佐々木:クリエイティブな仕事は、頭をからっぽにする時間も必要です。僕も、夜は何もしない時間を必ず入れています。常に自分を高める、24時間有意義なことをするなんていうのは、難しいですから。

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習慣を探る=自分自身を知る

——習慣を探ることが、自分を知ることにつながるんですね。

佐々木:これさえあれば自分は快適に過ごせるんだ、ということがわかれば不安はなくなります。何か習慣の悩みはありますか?

——オンライン英会話が続かないことですかね。どうしても継続できませんでした……。

佐々木:英語は鬼門ですよね。できなくても困らないものはなかなか続かない。考えないで、時間がきたらやるというのはどうでしょうか。僕も「車の中には英語のCDしか置かない」という条件で縛ったりして、習慣化しています。じゃないと、なかなか手を付けられない。

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一番避けるべきは自己否定

——「余裕があったらやろう」が一番続かないです。

「空いた時間にやろう」「落ち着いたらやろう」というのは続かないですね。「土日で片付けよう」もダメ。出版社で働いていたときは、土日もついつい仕事の勘定にいれちゃってけど、自分の想像した仕事量とは全然違いましたね。

——そうなんです! 土日が頼みの綱になってしまっています。

佐々木:習慣化された1日を過ごしていくと、自分の限界、できないことがわかってくるんですよ。新しいことを試したくなっても、「24時間に、もうこれ以上は入られない」「自分のエネルギーがそこまでは続かない」ということがわかる。自分のキャパを把握しておくと、できなかったときに自己否定につながらない。そこは大事ですね。自己否定からやる気がでることはないので、一番避けるべきだと思います。

——そうなんですね。悩みの種になる習慣には手を出さない、という割り切りも大切なんですね。

「あれがしたいのに、できない」と、悩むことってありますよね? その時間はかなり長いですよ。習慣化することで、自分が習慣にできないものもわかっていくということですね。

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※次回は9月3日(月)掲載です。

(取材・文:小沢あや、写真:宇高尚弘/HEADS)

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