ミゾイキクコさんインタビュー・後編

リアルとネットでいろいろな人と出会うことが財産になる【ミゾイキクコさん】

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リアルとネットでいろいろな人と出会うことが財産になる【ミゾイキクコさん】

自身の戦争体験や嫁姑問題、子育てや女性の生き方についてのつぶやきが多くの人の心に刺さり、Twitterのフォロワーが約9万5000人というミゾイキクコさん(84)。

ミゾイさんの言葉は、悩み、迷いながらも日々を生きる女性を励まし続けています。

前編では親との付き合い方について伺いました。後編では、友人との付き合い方について聞きます。

【前編】帰省しなくてもコミュニケーションは取れる

疎遠になっても「そのうち戻ってくる」

——ミゾイさんはツイッターでいろいろな人との交流を楽しんでいらっしゃいますが、リアルなお友達とはどんな感じで付き合っているんですか?

ミゾイ:1年に1回くらいの頻度で大学時代のクラス会があるので、そこで学生時代の友人と会いますね。

——社会に出ると、気の置けない友人の存在はとても大事だなと思います。

ミゾイ:社会に出ると気の合わない人もいるじゃない。でも、学生時代の友人ってなんだか考え方というか、思考が似通っているのよね。

一時期は仕事や家庭の都合で外国に行ったり、疎遠になったりした時期もあったけれど、80歳を過ぎるとみんな無職になるから学生時代のようにまた戻るのよ。

——羨ましいです。20代後半から30代ってみんな仕事で忙しかったり、家族ができたりしてなかなか会うこともできなくなって、このまま疎遠になっていくのかなと寂しく思っていたんですが、そんなことはないんですね。

ミゾイ:そのうち戻ってきます。フリーになるから。子供も成長するし、外国にいる人も戻ってくる。退職すればみんな時間があるから昔みたいになると思います。

年に1回のクラス会で話すのが「みんな意欲を持って学校に来てたんだから簡単には死ねないわよ!」って(笑)。

——パワフルですね。

ミゾイ:みんな自分の楽しみを見つけている。もちろん夫の介護をしている人もいるけどね。でも誰一人として子どもとは暮らしていないですよ。

ミゾイ2

「一生が挑戦」

——そう考えると、「三つ子の魂百まで」ではないですが、若いときのときの気性って年を重ねてもそんなに変わらないのかもしれないですね。学生時代にいろいろ挑戦していた子は社会に出ても相変わらずいろいろなことに挑戦しているし……。

ミゾイ:私たちの世代は大学に行くことそのものが挑戦でした。そういう心の持ち主で、だから一生が挑戦だと思っています。

(大学時代のクラスメイトは)生まれつき好奇心に満ちていましたし、挑戦する者としてはやすやす死ねない。そういう気概が元気にしているのだと思います。

だから、若いかそうではないかは関係ないわね。常に好奇心を持っている人は老いてもそうだし、若くても好奇心がない人はいるしね。でも、そういう人は年をとると病気と年金と近所の噂話ばかりでつまらないわね。

——そうですね。だから、ミゾイさんのようにいつまでも好奇心を失わないで、自分の楽しみを見つけながら暮らしているのは素敵だなあ、こんな年の取り方をしたいなあと思うんです。

ミゾイ:先ほど、学生時代の友人の話をしましたけれど、ほかにも茶道の仲間とは30年以上も続くお付き合いをしていますし、ほかに40代のボランティア活動をしている人たちとも親しくしていて、2ヶ月に1回の割合で女子会などをしていますよ。

リアルとネットで多様な人たちと交流する理由

——お付き合いしているコミュニティがいろいろなところにあるんですね。

ミゾイ:そうですね。それに、皆SNSをしています。若い人と付き合うにはスマホなどが使えることが必要だと思います。

——年代も生きている環境も違う多様な人たちと交流されているのですね。

ミゾイ:いろいろの人との付き合いは大切ね。それは、その人の人間の幅を広げてくれるものだから。いろいろな人から吸収する情報や経験や知識は生きた生の現実のものなので、生きてゆく上での大きな財産になる。

だから、同じ環境の一様な人の中でのみ暮らしていると、考えることも幅が狭くなるのも当然なのよね。おまけにネットの利用しない生活となれば、狭くなるだけ。リアルでの人たちとの付き合いがあってこそ、ネット上での人との交流ができるものだと思います。

——なるほど。ネットもリアルも相手が「人」という点は一緒ですもんね。つい忘れがちですけれど……。

ミゾイ:ネットは、自分がそれまで知っていたこと以上のことも知ることができる。いろいろの人の存在ね。親にしても、愛情があるのが親かと思っていましたが、そうでない親がかなりいるということを知ったのもツイッターを通してです。いわゆる毒親ですね。

——ミゾイさんのツイッターには毒親に関する相談も多いですよね。実は私も、毒親のツイートを通じてミゾイさんを知りました。

ミゾイ:虐待する親というのは知っていましたが、(毒親は)それとは別の存在ね。人の経験は限られていて、自分のそれまでの経験から考えが生まれるもの。それがネット上だと自分が知らなかったことを知ることができるのね。現実とネット上から知れることはともに大切だと思います。

——そうですね。いいお話をありがとうございました!

(取材・文:Duniakita編集部・堀池沙知子)

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