運動とダイエット vol.1

なんとなく「痩せたい」が口ぐせの貴女へ ダイエット成功へのカギは?

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なんとなく「痩せたい」が口ぐせの貴女へ ダイエット成功へのカギは?

常に体型に満足することがなく、「痩せたい」という言葉が口癖になっている……。そんな人、結構いるのではないでしょうか。「あなたにとって、“痩せる”とは何を指していますか? 体重を減らしたいのか、ボディラインを美しくしたいのか。ダイエットを成功させる鍵は、まずその目的を明確にすることです」そう話すのは競歩・元日本記録保持者で、シドニー五輪代表の柳澤哲さんです。

現在は、各自治体や企業にてウォーキングや運動の正しい知識を伝えている柳澤さんに、身をもって運動による身体の変化を実感してきたアスリートならではの知見から、ダイエットへの偏った思い込みを正してもらうこの連載。1回目は、「体重を減らせば、本当に美しいスタイルになれるの?」そんな素朴な疑問をぶつけ、一刀両断してもらいました。

柳澤哲さん

柳澤哲さん

「カロリーを抑えるだけ」は難しい

——運動について勉強する機会ってほとんどないので、正直ダイエットに漠然としたイメージしか持っていませんでした。

柳澤:ただ体重を落としたいだけなら、極端な話、何も食べず、一切体も動かさないで生きていれば簡単に実現できます。人間には基礎代謝があり、生きているだけでカロリーは消費していきますから。

——つまり、摂取カロリーより消費カロリーを増やせば、体重だけは落ちるということですよね。

柳澤:はい。標準体型の30代女性であれば、1日に1000〜1200キロカロリーは何もしなくても消費されるので、摂るカロリーの量をそれ以下に抑えれば、自然と体重は減っていくはずです。脂肪を1キロ分減らすためには7000キロカロリー必要とされていますので、仮に何も食べなかったとすれば、1週間で1キロ落とすことができるという計算です。

——でも何も食べなかったら、って無理がありますよね。

柳澤:現実には、何も食べないということは考えられないですから、“抑える”ということになります。摂取カロリーを抑えるダイエットとして、食べる食品を一つに絞る「〜だけダイエット」というメソッドがときどき流行します。

ただ、このダイエットには落とし穴があるんです。「簡単!」と思って始めてみたものの、だんだん味に飽きてきて、何か別の食べ物や調味料を加えるようになる。すると、結局摂取カロリーはあっさりプラスに傾いてしまうんです。

カロリーを“抑えるだけ”というダイエットは、簡単なようで難しいようにできているんですね。

女性らしいボディメイクを叶えるには

——過去の失敗がよみがえります……。そもそも、体重が減れば体型がきれいになるとは言えないですよね?

柳澤:その通りです。食べる量を抑えて痩せるということは、脂肪だけではなく筋肉も減らしていることになります。するとどうなるか? ボディラインが下がって体型は崩れてしまいます。

——こわい。女性の場合、体のどの部位からスタイルが崩れていくのでしょうか?

柳澤:女性ホルモンの影響を受けやすく、生物的に重要な部位です。具体的にはバスト、ウェスト、ヒップ。これらの箇所にはもともと脂肪がつきやすく筋肉がつきにくいので、食事制限で痩せると真っ先に影響が出てきます。バストは下がり、くびれはなくなり、ヒップと太ももの境目がなくなってしまう。

——薄々はわかっていましたが刺さります。そうか、体重を減らすだけでは体型が……。それでは理想のダイエットとは言えそうにありません。

柳澤:ダイエットをする目的をはっきりさせないと、間違った手段を選んでしまう可能性があります。おそらくアスリートでもない人にとっては、ダイエットの目的は体重を減らすというより、体型をシャープにすることではないでしょうか。

みなさん気づきはじめたのか、最近は体幹を鍛えたり、簡単なスクワットをとりいれたりするダイエットがはやり始めています。目的がはっきりわかれば、ダイエットの方向も決まってくるものです。

——やっぱり美しいスタイルになりたければ、運動は必要なのですね。

柳澤:服のサイズを一つ下げるだけなら体重を減らせばいいかもしれませんが、服を美しく着こなすためには、簡単でいいのでトレーニングをとりいれるのがベストだと思いますよ。

——次回は、どれくらい、どんな運動をすればダイエットに効果的なのか教えてください。

(取材・文、撮影:波多野友子)

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