「一緒に汗を流すリーダー」 エイボン女性年度賞・教育賞に「東横イン」黒田麻衣子社長

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「一緒に汗を流すリーダー」 エイボン女性年度賞・教育賞に「東横イン」黒田麻衣子社長

信念と情熱を持って行動し、ひたむきな美しさで可能性を拡げた現代の女性を表彰する「エイボン女性年度賞 2017」授賞式が1月29日、東京都内で開催され、教育賞に「株式会社東横イン」黒田麻衣子代表執行役社長が選ばれました。

黒田社長「会社全体でいただいた賞」

黒田社長は「個人賞のようにいただいておりますが、会社全体でいただいた賞だと思っている。教育は本社や私がするわけではなくて、ホテルの支配人同士が行う。切磋琢磨しながら自分たちの成長、会社の成長を支えているという意味で会社全体で取った賞だと思います」と話しました。

受賞の喜びを語る「東横イン」黒田麻衣子社長

受賞の喜びを語る「東横イン」黒田麻衣子社長

黒田さんの選考理由について評論家の大宅映子さんは「東横インの支配人の97%が女性で女性の多様性を考えていることと、彼女自身がロールモデルであること。リーダーというのは現場に指示をするだけではなく、一緒に中に入って汗を流すのもリーダーだと思う。そういう意味で、彼女を教育賞に選びました」とコメントしました。

荻上直子監督「頭の固いおっさん達の悪口を…」

エイボン女性年度賞大賞を十和田市現代美術館館長で「くらしの良品研究所」所長の小池一子さん、芸術賞を映画監督・脚本家の荻上直子さん、スポーツ賞を車いすテニス選手の上地結衣さんがそれぞれ受賞。

映画『かもめ食堂』(2006年)や『彼らが本気で編むときは、』(2017年)で知られる荻上監督は「デビュー作から女性のプロデューサーなど年上のお姉様に囲まれて仕事してきて、私もいつかイカしたババアになりたいと思っていたら、いつの間にか周りはみんな年下で、私もババアになっていました。この後、これまで一緒に仕事をしてきた人たちとお祝いしようと思っているんですが、頭の固い映画界のおっさん達の悪口をたくさん言おうと思っている」とユーモアたっぷりに挨拶し、会場を沸かせました。

キャスターの国谷裕子さんは荻上さんの選考理由について「映画の世界にあって、女性が男性監督と同じようなチャンスを与えられていると言えない世界の中で、選考できたことを嬉しく思う。文学、音楽の世界においては男性、女性の壁がかなり乗り越えられていると感じるが、日本映画の世界で女性が同じようなチャンスを与えられるかと言うとまだまだだと思う。

『なぜなのだろうか?』と考えたとき、私が行っているダイバーシティやジェンダーの取材で感じることは、リーダーというのは人を引っ張る人であるという限られたリーダー像の定義が女性たちにとって不利益に働いているということ。女性は引っ張るという意味での資格が足りないと思われている。

もう一点(感じることは)調査でも出ていることなんですが、女性の失敗は社会や世界の中で長く記憶されるというような傾向があるように感じる。そんな中で荻上監督が作品を作り続けているのは大変なことだと思うし、どれだけ苦労を重ねてキャリアを積み上げてきたかを想像しても想像を超えるものがある」と述べました。

(左から)選考委員を務めたキャスターの国谷裕子さんと芸術賞を受賞した荻上直子監督

(左から)選考委員を務めたキャスターの国谷裕子さんと芸術賞を受賞した荻上直子監督

「エイボン女性年度賞」は、大手化粧品メーカー「エイボン・プロダクツ」が1979年に「社会のために勇気や希望を与える女性たちの活動を後押ししたい」という願いのもと創設した賞で、今回で38回目。選考委員は、大宅さん、国谷さんのほか、元マラソン選手の有森裕子さん、作家の原田マハさんが務めました。

(取材・文:Duniakita編集部・堀池沙知子、写真:河合信幸)

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