「〇〇って言わない女子」tweet.7

「私を知らない世界に連れてって」と言いたいけれど…恋人に「成長」を求める貴女へ

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「私を知らない世界に連れてって」と言いたいけれど…恋人に「成長」を求める貴女へ

恋愛経験をある程度積み重ねてきて、酸いも甘いも知っているオトナだからこそ、パートナーにあえて「言わない」ことをあえて拾って、恋愛コラムニストの桐谷ヨウさんにアドバイスをいただく連載「◯◯って言わない女子」。

ヨウさーん! 今回はこんなつぶやきを発見しましたよーー!!

【今回のつぶやき】

「私を知らない世界に連れてって」

好奇心が強く、やりたいことは端から試していくような性格です。そんな性格もあって、恋人になる人は私のことを見守ってくれる静かな男性が多いです。

普段のデートも私から提案することが多いです。まあ得意なほうがやればいいなとは思っているんですが、男性に振り回されたいというか、教えてもらいたいというか、知らない世界を見て「成長したい」と思ってしまいます。

意識高い系女子ぽくて自分でも「痛いなあ」と思っちゃうんですが、思ってしまう。「私を知らない世界に連れてって」と。

女子が異性に求めるもの、それは二つに分かれる

明けましておめでとうございます! 初詣は旧暦の正月にあたる節分あたりに行くポリシーのヨウさんです。

日本で「全国唯一の八方除の守護神」として信仰されてきた寒川神社、オススメですよ。本年も何卒よろしくです。

えーっと、なんでこんなウンチクからスタートしたかと言いますと、俺の経験上、女の子って異性に求めるものが、二種類に分かれるんですよ。

「自分の部屋に一緒にいてくれる人」

「自分を部屋から連れ出してくれる人」
です。

そして、こういうウンチクを聞いて「えっ? 旧正月のほうがいいの?」と気になったり、「八方除けってなに? 行ってみたい!」と反応したりするのは、後者のタイプなんですよね。実は冒頭のくだりは簡易テストなんです。

あなたはどっちでしたか?

前者の人は「知らんがな」と一蹴します。ええ、されてきました……(涙目)

で、まぁこの手のウンチクトークに関しては、小うるさくておもんないオッサンの自己満足も多いので微妙なラインになりますが、目の前の人に対して「知らない世界へ誘うフェチ」と言う人種がいます。

自分の好みを押しつけまくってくるんだけど、確かにセンスがよいから許せちゃう感じの人。ふんわりとヒントだけ与えてくれて、人と経験のマリアージュをプロデュースしてくれる人。とにかく俺と行動すれば新しい経験ができるぜ! ってノリの人。

さっき「女の子は異性に求めるものが」と書きましたが、俺自身もそうなんです。そういう“自分だけでは見れない世界を見せてくれる人”が大好きで、自分も他者に対してなるべくそうあろうと思っています。(よって、「自分の部屋に一緒にいてほしい人」には好かれない……笑)

2人の個性がかぶってもいい

さて、ここで悩み相談に立ち返りましょう。

見守ってくれる静かな男性、大いに結構じゃないですか。押し付けがましさがなく、あなたの能動性を尊重してくれる……そこにはあなたに対する愛を感じます。

ひょっとすると単純に提案するアイデアがないだけの男なのかもしれません。でも、あなたの行動欲求に水を差さない、それだけでも貴重な存在だと感じます。足を引っ張るパートナーって本当に多いですから。

ここからはご相談者様にメスを入れていきます。

好奇心が強く、チャレンジングな性格の人=見守ってくれる人しかパートナーになってくれない、ではありません。ここに見過ごしている自分の弱点が存在します。

どちらかがアグレッシブだと、どちらかはそれに合わせなくてはいけない……という人間関係は未熟です。どちらかがアグレッシブな“タイミング”があり、もう一方にもアグレッシブな“タイミング”がある、そういった関係性は確実に存在します。

たしかに現状で「やりたい行動のネタ」がポンポン思いつくのはご相談者様のほうが多く、パートナーのほうはめったにないのかもしれない。だけど、実は、ご相談者様が「ポンポン思いつくパートナーを見つけられていないのはなぜか?」ということのほうがはるかに重要なんです。

ご相談者様が「知らない世界を教えてほしい」と考えているように、教えることが好きな人が厳然と存在しています。そして、彼らには「黙ってついてきてくれるパートナー」を求める人だけでなく、「自分に対しても知らない世界を教えてくれるパートナー」を求めている人たちがいます。俺だってそうです。

なぜ「出会い」〜「マッチングまでのフェイズ」で彼らに出会えていないかは、今回の質問内容だけではわかりません。恋愛関係を前提とした好みで判断する際に、バッサリとその層を切ってしまっているのでしょうか。

それって恋人じゃないとダメですか?

でもね、別に「知らない世界」を教えてくれるのはパートナーじゃなくてもよいですよね。もちろん恋人関係がベストだけど、人生の楽しみ方がパートナーと一致している必要なんてないですからね。

人間的に面白いと思う男友だち、そういう人とテンションの上がる冒険をすればよいと思いますし、同性の女友だちとはっちゃけたっていい。

もしかすると大事なのは、ご相談者様が「本当に自分は、パートナーに未知の世界へ連れて行ってくれることを重要視しているのか?」ということをしっかりと見つめ直すことなのかもしれません。

まぁ、あくまで俺の勘にすぎませんが、おそらくご相談者様はパートナーに求めている気がします。と、同時に、未知がなくなったときにその人への興味が失せてしまうタイプなんだろうとも思います(笑)

そういう意味では、ご相談者様のパートナーに向いているのは“ハマりやすく、飽きやすい人”でしょうね。

何かにハマると一定期間はそれしかやらなくて、ある程度追求しちゃうとスッパリと止めてしまう。でも、経験値があるから人並み以上に詳しい。そういうのをたくさん持っている人。俺の経験ではこういう性質の人は、知らない世界に連れて行ってくれる傾向が強いですね。

「知らない世界を知る」=「成長」ではない

最後に言葉遊びなんですが、俺は知らない世界を見たり経験したりするのが「成長」とは思っていません。世界の見え方が変わるだけです。

ちょくちょく書いていることなんですが、高級イヤホンを一度でも使うと音楽の新しい楽しみ方を知ることができます。音源をパッケージ化する際にマスタリングがどれだけの影響を与えるかを体感します。

沖縄中部で最高の夕陽を見ると、なぜ、詩人のアルチュール・ランボーが海と溶け合う太陽を「永遠」と喩(たと)えたのかを肌で感じることができます。すべてを塗り替えます。

大量生産のシンカー(編み機)ではなく、吊り編み機で丁寧に空気をたっぷり含ませて編み込まれたコットンは、服の素材の重要性を本当の意味で教えてくれます。

でも、それらは自分自身が成長しているわけではなく、世界を見る目が少しだけ養われただけです。よく言われる自分が変われば世界が変わる、のひとつですね。

同時に、「世界を楽しみ尽くす」には自分の世界を見る解像度を上げていくしかないと思っています。

ご相談者様はこの妙味をすでにご存知のようです。本当に、応援しています。

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