もっと早く知りたかった! 冷凍食品が働き女子にこそオススメな理由

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もっと早く知りたかった! 冷凍食品が働き女子にこそオススメな理由

何かと忙しい働き女子。特に年末年始のこの時期は、残業や会食が続いて、外食ばかりになっている人も多いのでは?

もっと自炊できたらいいんだろうけど、野菜を買っても使い切れないし、作り置きをしても食べ飽きてしまうし……。

そんな時に、「冷凍食品は頼もしい味方になってくれます」と教えてくれたのは、冷凍食品ジャーナリストの山本純子(やまもと・じゅんこ)さんです。冷凍食品の魅力にハマり37年目、冷凍食品の情報発信人として活躍し、『マツコの知らない世界』(TBS系)などにも出演した山本さんに話を聞きました。

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冷凍食品のイメージは?

——山本さんの出演番組を見た友人が、「冷凍食品ってすごいんだよ!」と熱く話してくれたのをきっかけに、冷凍食品に興味を持ちました。今日はいろいろ教えてください。

山本純子さん(以下、山本):はい、よろしくお願いします。ところで、普段、冷凍食品を食べることはありますか?

——う……。実は、めったに食べないです。よくスーパーで値引きされていますよね。いわゆる「安かろう悪かろう」だろうという印象があって。あと、正直に言うと、冷凍食品って仕方なく使うものという意識もあります。

山本:あら。見事に誤解していますね。教えがいがありそう(笑)。

——誤解ですか?

山本:はい。冷凍食品を使わない理由として、「何が入っているかわからなくて不安」「おいしくなさそう」「手抜きに感じる」というものがよくあがります。

——確かに。そんなイメージがあります。

山本:でも、冷凍食品は、保存料を使用していないんですよ。腐らないから、保存料がいらないんです。

ポイントは「急速凍結」

——腐らない?

山本:はい。冷凍食品は急速凍結されていて、製造から販売までマイナス18℃以下の温度帯で管理されています。この温度帯では、食物を腐らせる細菌が活動できません。つまり、菌が増殖できない、腐らないんです。腐らないものに保存料を使う必要はありませんよね。

加工食品に抵抗があるという理由に、保存料が嫌だからという声も多いですが、保存料を使わずに長持ちするのが冷凍食品なんですよ。

——なるほど。急速凍結というのは何ですか?

山本:食品を凍らせるスピードと考えてもらえばいいと思います。急速凍結は家庭用冷凍庫の10倍以上の速さで食品を凍結しています。

一方、ゆっくり凍らせる場合は緩慢凍結と言います。この場合、じわじわ凍るので食品の細胞の中にある水分でできる氷の結晶が大きくなり、細胞組織が壊れやすくなります。でも、急速凍結ならその結晶を小さくすることができるから、組織の損傷が少ないの。

——つまり?

山本:組織がほぼ保たれるというのは、栄養と味がほぼそのままだということ。家の冷凍庫で凍らせるホームフリージングと冷凍食品は、まったく違うものだと考えていただきたいんです。

冷凍食品だからおいしい

——栄養もそのままなんですね。でも、栄養なら、新鮮な方がいいのでは?

山本:冷凍野菜は、素材が旬な時に急速凍結しているんですよ。旬の時が一番原料が安いからなのですが、結果として、1年のうち最も価格が安くて、おいしくて、栄養価が高いというベストな状態になっているんです。賞味期限が1年だから、その時期に作って1年間販売する。だから天候に左右されず価格も安定しているんです。

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——なるほど。売れないから安く出されていたわけじゃないんですね。なんだか申し訳なかったです。

山本:誤解が解けてきましたね。次はおいしさについて話しましょう。「冷凍食品だからおいしい」というのはご存知ですか?

——冷凍食品だから?

山本:たとえば、年間150億円以上売れている、冷凍食品の中でも十何年売上ナンバーワンを誇る、味の素冷凍食品の「ギョーザ」。食べたことは?

——ありません。フライパンで調理するタイプのものですよね。私不器用なので、上手に作れなさそう。

山本:あれは誰でも簡単においしい羽根つきの餃子が作れるんです。というのも、水も油も餃子に仕込んであるので、冷たいフライパンを出して、その上に乗せて火をつけるだけでいいんですよ。

——へぇ。水も油も使わないっていいですね。

山本:その製法に切り替える前は、作る人によって油や水の量がバラバラで、仕上がりにブレがあったそうです。メーカーが最初においしいものを作っても、作る人によって味が変わると台無しになってしまいますよね。

誰が作っても同じ仕上がりになるようにと、冷凍食品メーカーは最後の調理の部分にとても気を使っているんですよ。

——そうなんですね。上手に作れたら料理も好きになれそうです。

山本:あとは、冷凍食品のおいしさを語る上で外せないのが、冷凍めんです。

——同意です! めったに食べないと言いましたが、冷凍うどんは好きで、よく冷凍庫にストックしていました。モチモチでコシがあっておいしいんですよね。

山本:そのモチモチのコシの秘密は凍らせ方にあります。コシを感じる食べごろの麺というのは、外側の水分量が約80%で内側が約50%なのですが、そのベストな状態になった瞬間に急速凍結するのでおいしい状態が保たれるのです。

冷凍食品は保存と解凍が大事

——なるほどー。ちょっと切り出すのが恥ずかしいのですが……。私、ときどき冷凍うどんの解凍に失敗するんですよね。それは何がいけなかったんでしょう。

山本:おそらく、保存か解凍の仕方を間違えたんでしょうね。どんな失敗をしたんですか?

——うどんの一部がパサパサになったり、べちょべちょになったり……。

山本:パサパサになるというのは、乾燥ですね。たとえば、氷を長く外に出しておくとやせ細ってきますよね。それは、固体から水分が昇華するから乾燥するんです。冷凍食品でも同じことが起こるんですよ。

冷凍庫の中にあっても、ドアの開閉で中の管理温度帯が変化しますから、1か月から長くても2か月くらいで食べきるようにするといいですね。

あと、家にあるレンジのクセを知る。レンジの中が汚れているとパワーが弱くなったりしますから。

でも一番大切なのは、冷凍食品のパッケージをよく読むこと。先ほども言いましたが、メーカーはおいしい状態で食卓に出せるよう工夫を凝らしています。自己流で解凍しようとしないことが大事ですよ。

手抜きじゃなくて手間抜き

——反省します。いやー、冷凍食品のイメージが変わりました。

山本:それは良かった。今、時短という言葉がかなり浸透していますよね。主に子育て世代の人たちに。でも、とにかく時短で調理を済ませたいというのは、働く女性たちも同じだと思います。私、働く女性たちを助けるのは冷凍食品だと思っているんですよ。

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——どういうことですか?

山本:手抜きのようで罪悪感があるという人もいるのですが、私は「手抜きじゃなくて手間抜き」だとお伝えしています。食材を洗う、切る、茹でる、炒める……台所で行うようなことをメーカーが代わりにやっているんです。それを急速凍結という方法で、時間を止めてパックされたものが私たちの手元に届く。つまり、手間はメーカーがかけてくれているんですよね。

そしてその冷凍食品を使うことで、その手間を抜いた分の余裕ができる。その余裕で何か一品作ってみたり、他のこともできる。冷凍食品を使うのに罪悪感を持つ必要なんてありませんよね。

(取材・文:Duniakita編集部 安次富陽子、撮影:青木勇太)

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