ずんずんの女のカイダン 第12回

「ツラいことはやらなくていいんだよ」ずんずん的SNS地獄から抜け出す方法

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「ツラいことはやらなくていいんだよ」ずんずん的SNS地獄から抜け出す方法

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きゃー!! 今夜も女性の悲鳴が聞こえてきました。「構図が決まらない! 明るさが足りない! ピントが合わない!」と、スマホを片手に何枚もスイーツをパシャパシャ。SNSにアップするために必死になっているようです。SNS地獄にはまってしまった友人に、ずんずんさんが思うこととは……?

常に目に飛び込んでくる知人の素敵な瞬間

こんにちは! ずんずんです。

何気なく、Facebookを開けば、知り合いや友人たちの結婚報告、出産報告、飲み会、デート……そんな楽しそうな写真がずらずら出てきますよね。

新婚旅行の写真をみて、

「ほう……新婚旅行がモルディブか……いったいダンナは何者だ……」

といった具合に、友人のダンナさんのFacebookページに飛ぶことも……。

え? そんなことをするのは私だけ?

すいません、Facebookストーカーが常態化していたようです。

さてはて、人生山あり谷あり。どんな人だってSNSで常にいいところばかり見せられるものではありません。しかしながら、常にSNSに素敵な写真を載せてる人、いますよね……? いったい何なんでしょうね。ちょっと焦っちゃうこと、ありませんか?

私の友人のD子は、めちゃくちゃ焦ってしまった一人でした。そして、自らSNS地獄に足を踏み入れたのです。

もっと上の自分を目指したい

D子は私立大学卒業後、日系保険会社の一般職として就職しました。事務職じゃ将来が心配!と一念発起したD子は、えいやっと第二新卒枠で大手広告代理店の営業として転職することに成功しました。

ここで、自信をつけたD子は、

もっと上の自分にならねば

と、突如、SNSを頑張りはじめました。

ち、ちがうだろー!!!

頑張るべきなのは仕事だろー!!

と突っ込みどころまんさいですが、D子はD子なりに必死だったのです……。

SNSを頑張りはじめたD子は、素敵なレストランに、素敵な友人……。

キラキラとした写真を毎日のようにアップし続けます。そのためにD子は週2でパーティーに出かけ上辺だけの人脈を広げ、クルージングパーティーに行ってはビキニでうぇーい!な写真をアップし、水着映えするボディになるためにパーソナルトレーナーを雇い、最新のデトックスに大枚をはたき……。あげているこっちが消耗してきました。はぁはぁはぁ……(青色吐息)。

さらに、上辺だけの人脈を広げるのに夢中になって、変わってしまったD子に親しい友人たちは彼女から離れつつありました……。

D子の突然の変化に思わず、私は「どうしたの?」と連絡してみました。なぜなら私たちは、かつてはSNS映えからほど遠い地味フレンズだったからです。

SNSでロールモデル探しをしていたD子

すると、D子は、

「私が憧れてる人はみんなこんな生活をしてるから、マネしてみた」

と答えたのです。

それを聞いて、私は、

OH……アイキャントアンダスターン……。

思わず心の中で、アメリカ人になりました。

D子は、もっと上に行くために、自分のロールモデルをSNSで探していました。

ここまでは、ヴェリーグッドな考え方なのですが……。おっと。まだ心のアメリカ人が残っていたようで失礼しました。

D子のロールモデルとなるような人たちのSNSを見て、自分もそうなるべく、形から入ったそうです。

とりあえず行動してみるというそのガッツ、私は嫌いではありません。

しかし、ロールモデルとしてマネるべきは、きらびやかな生活ではなく、彼女たちが持っているキャリアです。

SNS映えする写真を撮るよりも、今の自分がそこにどう近づいていくか考えるべきです。

ああなりたいと思えるような素敵な人を見つけたら…

私がそんなことを言うと、D子はため息をついて、「そんなことできるわけがない」と言いました……。

D子は戦う前からあきらめてしまったのです。

SNSやメディアを通して見える世界にはいろんな素敵な人がいます。ああなりたいと思えるような素敵な人を見つけることもあるでしょう。

しかし、それと同時に、ロールモデルのような能力を持っていない自分がいることも明らかになります。そして、その能力を得るための道のりを想像しただけでうんざりして、最初からあきらめてしまうことあるでしょう。自己嫌悪ということです。

さらにそんな時って、自分が「デキない」ことを「デキる」ようになるために経験するであろう「痛み」を想像してしまい、恐怖で動けなくなってしまってるんですね。

こんな恐怖への対策は、「ツラいことはやらなくていいんだよ」ってことです。

たとえば、「英語を話せるようになりたい」と思った人が、血反吐を吐きながら勉強するでしょうか。それよりも、毎日わくわく未来の自分を想像しながら勉強しているはずです。

憧れたロールモデルにつながるプロセスがつらいと感じるなら、それはすでに自分のロールモデルではありません。誰か違う人のものなのです。

さてはて、D子ですが、ある日ぴたりとSNSをやめました。

なぜなら、仕事が忙しくなったからです。SNSに載らないその瞬間の方がキラキラと輝いて見えるようになったことを今度D子に伝えようと思っています。

といったところで今日は失礼します☆

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女のカイダン

仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚……。「きゃーっ!」未来を憂いて今日も聞こえてくる女性の悲鳴。元外資系OLで、コラムニストのずんずんさんに、女性の前に立ちはだかる”恐怖”や”不安”の本質を解き明かしていただきます。

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