ずんずんの女のカイダン 第11回

友人の悩みを解決してあげたガール・ずんずんのホントにあった怖い話

SHARE
友人の悩みを解決してあげたガール・ずんずんのホントにあった怖い話

「女のカイダン」
の連載一覧を見る >>

きゃー!!! 今夜も女性の悲鳴が聞こえてきました。……って、叫んでいるのはずんずんさんじゃないですか。「崇高なこの私の意見ができないとは何事か!!」なんて穏やかではありません。ヒートアップしすぎて「ちーがーうーだーろー!」なんて言いださないでくださいよ。

田舎の同級生と話が合わない問題

コホン……。気を取り直して、こんにちは!ずんずんです!

故郷を離れて、はや幾年……。圧倒的成長を求めて働き続ける中で、ふと感じる違和感ってありませんか?

例えば……学生時代の古い友人たちに久しぶりに会った時。

「あれ? なんだか話が合わないぞ?」

という違和感です。

人生いろいろ、時間が経てば友人たちのライフステージも変わり、人によっては結婚したり、転職したり、話が合わなくなるのも当たり前です。

しかし、久しぶりに会って口を開くなり、仕事のグチに始まり、出会いがない、いい男がいないだの……そんな話ばかりなら、

ええーい!

生産性がない!

結局あんたら、なにがしたいのよー!

なんてイライラしませんか? 私はイライラします。激しく。

今回は、ただでさえ友達がいない私こと、ずんずんが、さらに友達を減らした悲しいストーリーです……。

圧倒的速度で意識高いOLに変身

今は昔、若かりし頃、日系のブラック企業から外資系企業に転職を果たした私は、正直調子に乗っておりました。なんせ、前の会社はブラック・オブ・ブラック。漆黒より深い闇に包まれたブラック企業での年収は240万円ほど。そこからイケイケ外資系に転職して、年収が一気に跳ね上がりました。

それゆえに私は、

「私、マジSUGEEEE!!!」

と調子に乗ることロケットの如し。その勢いで瞬間的に大気圏に突入、意識の高いOLにメタモルフォーゼしたのでした。

変身後の私は、グローバルキャリアウーマンとして、

「グローバルで生きていくためには」とか

「自分のバリューをいかに高めていくか」とか

こんなことばかり話しているちょっとウザイ人に変わったわけです。

そんな私が学生時代の友人と会っても、話が合うわけがありません。

東に給料が安いと嘆く友人があれば「転職すればいいんじゃない?」と答え、

西に上司がひどいと嘆く友人があれば「ボスマネジメントしてるの?」などと、

常にソリューションを提案しておりました。

問題を解決してあげたいだけなのに…

今ならよーくわかります。相手はただ単にグチりたいだけで、ソリューションなど求めていないのです。

頑張って働いてるのに「転職すれば」と言われても、むっとするだけです。するとどうなるでしょう。賢いみなさんはもうおわかりかと思いますが……。

空気が読めない奴は、集まりに呼ばれなくなりますよね。

あっ。痛い。古傷が痛みます。

たまに呼ばれても、私が同じ調子なので、とうとうしびれを切らしたのでしょう。

友人の一人が、

「やめてくれる?」

と言ったのです。

不意をつかれた私がきょとんとしていると、友人は続けました。

「すべての人があんたみたいになれるわけじゃないんだから、そんなこと言われても困る」

私は、ますますぽかんとしました。

え? 何言ってるの?

マジでわからない。

そして、次の瞬間私は、

私の崇高な意見が理解できないとか……と、ドン引きしたのです。

グチってばかりの人たちは生産性がないし、こんな人にはなりたくないな……。

と、彼女たちと距離を置くようになりました。

自分にできることは相手にもできるという思い込み

今考えると赤面ものなのですが、この時友人が言ったことは本当に正しかったんですね。

私は、自分ができることは相手もできると無意識に思っていたんです。

きっと私の中で、お友達と私はいつまでも同じという謎の甘えがあったのでしょう。

だから、いつも「こうしたらいいよ~」とアドバイスしていたんですが、そのアドバイスは相手にとって苦痛だったんですね。

つまりは相手のことを見ておらず、自分のことしか見ていなかったわけですが、そんなことは当時の私にはさっぱり理解できませんでした。

自分のことしか見ていないと、いつしか誰にも相手にされなくなって、気づくと独りぼっちなんてこともありえます。

これは職場でも現れます。部下や後輩が、自分と同じように仕事ができないで「キーッ!」となったりすることはないでしょうか。部下や後輩が自分と完璧に同じような仕事ができるなんてことは絶対にありえません。でもそれを期待してしまっているわけです。そのうち、後ろからブスリとやられることでしょう……。

そうならないための対策は、相手に対する思いやりを持つことです。

いついかなる時も、自分と相手は違う人間だと考え続け、相手の立場を考え相手がわかる言葉で伝えてあげることです。

そうすれば、人生のステージが変わっても、友達同士でいられることでしょう。

さてはて、調子に乗っていたずんずんですが、それから10年近くたっても同窓会とか誘われません……。うっ!(胸の痛み)調子に乗るのはやめましょう……。自戒を込めて。

くわばらくわばら……。

この連載をもっと見る

女のカイダン

仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚……。「きゃーっ!」未来を憂いて今日も聞こえてくる女性の悲鳴。元外資系OLで、コラムニストのずんずんさんに、女性の前に立ちはだかる”恐怖”や”不安”の本質を解き明かしていただきます。

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

友人の悩みを解決してあげたガール・ずんずんのホントにあった怖い話

関連する記事

編集部オススメ

仕事と恋愛、キャリアとプライベート、有能さと可愛げ……女性が日々求められる、あるいは自分に求めてしまうさまざまな両立。その両立って本当に必要?改めて問い直すキャンペーンが始まります。

後悔のない30代を過ごしたい。ありとあらゆる分野のプロフェッショナルに、40歳から自分史上最高の10年を送るために「30代でやっておくべきこと」を聞いていきます。

記事ランキング