ミゾイキクコさんインタビュー後編

「親が子どもを育てるのは当たり前」 親の呪縛から自由になりたいあなたへ

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「親が子どもを育てるのは当たり前」 親の呪縛から自由になりたいあなたへ

Twitterのフォロワーが8万人以上、自身の戦争体験や嫁姑問題、子育てや女性の生き方についてのつぶやきが多くの人の心に刺さり、支持を得ているミゾイキクコさん(82)。

前編は、「毎年帰省をしなくてはいけないの?」というテーマでお話を聞きました。後編はもう一歩踏み込んで、過干渉な親との付き合い方について聞きます。

ミゾイさん

過干渉な親への対処法はない

--数年前から「毒親」という言葉が話題になっています。大人になっても、親の過干渉や過保護が続き悩んでいる人は多いようです。

ミゾイキクコさん(以下、ミゾイ):同じ親の立場から言うと、毒親と言われるような人は自分1人で暮らそうなんて意識がないわけね。突き詰めれば、子どもを道具にして自分の世話をさせようということですね。私だったら、子どもが幸せに暮らせるようにって思うし、できればこっちが応援したいくらい。普通そう思うよね。うちの息子たちの連れ合いのお父さんお母さんたちもみんなそう。だから毒親という言葉もTwitterをするようになってから知ったんですよ。

--過干渉な親は自分たちの行動を「子どもを愛しているゆえの行動」だと思っているフシがありますね。

ミゾイ:多分そうよね。自分が子どもを愛している(と思っている)から、子どもにも自分への愛情(見返り)を求めるんでしょうね。でもそれは、世間が狭すぎるし、無知すぎる。だからそういう人に対して処置はないのよ。無知な人に対しては。これから賢くなりなさいって言ったって、無理なんだから。今まで育ってきた結果がそうなんだもの、対処する方法はないのね。

--ということは、もし自分の親が毒親だったというときに、子としてはできるだけ距離をとるとか、自衛していく方向しかないんでしょうか。

ミゾイ:毒親とまでは言わなくても、親からの干渉に困っている場合、相手に支配されずに距離をとって、親のことを思ってますよということを伝えるのがいいと思いますね。母親の誕生日や、敬老の日に贈り物をするとか。

親が子どもを育てるのは当たり前

--過干渉な親に育てられた子どもが自分も親のことを気になって仕方がないという場合もあります。

ミゾイ:それが一番難しい。とにかく小さいうちから刷り込まれちゃってるわけでしょ。男の子だったら、結婚しても奥さんや子どもは二の次、三の次で親を優先させる。「親には恩義がある」とか言って奥さんや子供にもやらせるのね。でも奥さんからしたら自分の親に恩義があるわけで、人の親に無理やり感謝する必要ないわけよね(笑)。

--確かにそうですね(笑)。

ミゾイ:息子が勝手に孝行するのはいいけれど、それは自分でやれよと。そもそも、親に対して恩なんかないのよ。親が子どもを育てるのは当たり前で、恩義なんて言うのがおかしいの。頼んで産んでもらったわけじゃないんだから。

若い人たちが自分の生活をなんとかしようと前向きに努力してる時に、親や過去のことを振り向くのは難しいことですよ。私みたいにこの歳になると未来より過去の蓄積のほうが長くなるから、やっと振り返ることができる。その時、親は結構かわいがってくれたな、なんて思えるようになるのよ。

親の呪縛から逃れるには……

--過干渉な親とはどういう付き合い方をすればよいのでしょうか?

ミゾイ:私がTwitterで見ている限りは、親からの過干渉に悩んで何かの解決方法にたどりつけた人たちって、自分自身は親に依存してないんです。みんな親と距離を置いたり、縁を切ったりというのが多いんですよね。親と縁が切れない人っていうのは、縁を切るだけの力がないのよ。他人からのアドバイスを聞き入れられない。判断力がないのね、要するに。それは結局自分にも問題があるんですよね。

--やっぱり自分の意識を変えることが必要?

ミゾイ:まず自分がこういう状況にあるんだなっていうことを認識して、そこから出る方法を考えないと仕方がないのよね。刷り込まれた呪縛を何とか解かなきゃいけないんだってちゃんと認識するしかないのよ。

--その呪縛はどうすれば解けるのでしょうか?

ミゾイ:自分を見つめるしかないでしょうね。個々事情は違うでしょうから、方法は自分が考えるよりしょうがないね。自分にあったやり方や解決策を見つけて、コツコツやっていくしかないの。

親と縁を切ったという人もいるだろうし、新しい結びつきを考える人もいるし、それはケースバイケース。親に変化を求めても無駄なんだから、自分が卒業するしかないのね。だから、親と距離を取ることを気に病む必要はないのよ。

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