Duniakita短歌―言葉をうたえば、世界が変わる 10月分・結果発表(講師・加藤千恵さん)

秋風で思い出しちゃいそうになる 自分に蓋をして歩いてる【Duniakita短歌結果発表】

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秋風で思い出しちゃいそうになる 自分に蓋をして歩いてる【Duniakita短歌結果発表】

Duniakita読者のみなさま、こんにちは。
加藤千恵です。すっかり冬ですね。
好きなおでんの具材は餅きんちゃくです。

一応普通に自己紹介を入れてはみたものの、数ヶ月ぶりに更新されるという違和感はぬぐい切れないものがあるでしょうか……。

いろいろな事情があったのですが、短歌をご投稿いただいたみなさまや、読んでくださっているみなさまを、お待たせすることになってしまって、
本当に申し訳なく思っております。すみません。

また、さらに残念なお知らせではあるのですが、
次回更新分をもって、本連載は終了予定です。

みなさまの短歌を読ませていただけること、とても楽しみだったので、残念ではありますが、あらゆる場所で、どうか引きつづき短歌に触れてみていただければと思います。

5回目のテーマ「秋の風」

さて、五回目となる今回のテーマは、

「秋の風」です。

いろいろな事情により、更新が数ヶ月遅れとなってしまったため、すっかり季節はずれとなってしまいましたが……。

どうか秋の気持ちを思い出しながら読んでいただければ!
(と言いつつ、書いているわたしも、思いっきり厚手の靴下やフリース素材の部屋着で防寒モードですが)

秋の情景が浮かぶ一首

それでは、気になった歌を紹介させていただきます。

☆夏ほどの勢いはない木枯らしでもない君余計振り向かせたい(りんご)

擬人法ですね。中途半端な関係性が、秋にぴったり重なっている気がします。

☆台風を吹き飛ばしそう突然のサヨナラだから傘は持たない(いずみ美帆)

とても好きな短歌でした! うしろの三句の響きがいいですね。いさぎよさと、でもどこか寂しさもあって。

☆秋 そばにいるよっていうタイトルのアルバムを聴く 秋の夜長に(人類)

aikoさんの名アルバムタイトルがさらりと。なんてことない歌だけど、風景が見える気がしました。

☆明日なんて来なくていいと思う朝さらりと頬をなでる秋風(木蓮)

秋風の冷たさが、優しさでもあり、現実のクールさをあらわしている感じがしますね。

☆二の腕が冷たくなると思うこと影が伸びたねもう帰ろうか(月永カヨ)

前半と後半の切り替えに、ちょっとだけ違和感をおぼえつつも、そこが魅力でもあると感じました。

☆遥かなる彼方から来た秋の風 次はいつ頃戻られますか(花林)

あくまで秋風に問うように見えつつも、別の誰かに問いかけているように感じられる、物語性のある歌ですね。

☆台風が来なかったこと嘆きつつ出社する朝秋晴れの空(高村七子)

これは共感度が高そう。秋晴れの空、が皮肉めいた感じもあっていいですね。

☆人生さあ そんなうまいこといかへんで 冷たくなる風 これからくる冬(たわらかける)

空白の多さが気になってしまいましたが(もっと少なくていいと思います)、シンプルなメッセージで、伝わりやすいと思いました。

☆サンダルとブーツが並び暑苦しい玄関を行く風の涼しさ(古井咲花)

すごくわかる光景です! 秋って服も靴も困るんですよね……、情景がはっきり浮かびます。

それでは最後になりましたが、テーマに沿った、わたしの自作短歌を一首発表させていただきます。

ではまた次回、最終回で。

秋風で思い出しちゃいそうになる自分に蓋をして歩いてる(加藤千恵)

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