気になる「ニュースの数字」第20回

5組に1組のカップルが、持ち出し金なしの「ゼロ婚」を挙げている

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5組に1組のカップルが、持ち出し金なしの「ゼロ婚」を挙げている

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「最近結婚式ラッシュだな」と感じる人はいませんか?

結婚情報誌「ゼクシィ」の2015年結婚トレンド調査によれば、2015年で挙式を実施したのがもっとも多い月は11月で全体の12.5%。次に10月(11.8%)、9月(11.2%)が続きます。9月以降のこれからの季節は、まさに結婚式シーズン。毎月のように友人や親戚の挙式の予定が……という人もいるかもしれません。

5人に1人は「ナシ婚」を希望

「結婚」といえば、両家の顔合わせがあって、結納も済ませた後に挙式。ホテルの会場に親戚や友人、会社の上司や同僚が集まりお色直しは2回、もちろん披露宴も行う……。

そんなイメージがありますが、今ではこうした慣習や定型にとらわれない結婚式が増えています。

メディケア生命保険株式会社の「イマドキ女子の結婚と結婚式に関する意識調査2016」によれば、入籍のみで式を行わない「ナシ婚」を希望する女性は全体で21%。約5人に1人が結婚式をしなくてよいと考えているのです。

今回は、そんな多様化するウェディング事情を紐解いていきます。

「ジミ結」「フォト婚」も人気

先ほどの「ナシ婚」に代表される、式をしない、あるいは省略するタイプの「省略婚」には他にも種類があります。

なかでも希望が多いのは「ジミ婚」と呼ばれる、結婚式を小規模にしたり、一部を省略したりするウェディング形式で、希望者の割合は38.7%。結婚式を行わず写真撮影だけを行う「フォト婚」は32.3%となっています。

では人生の“一大イベント”とも言われる「結婚式」をしない理由はどこにあるのでしょうか? 省略婚を希望している、していた女性に理由を聞いたところもっとも多かった回答は「コスト(お金や手間)を新生活の準備にあてたい」で全体の67.1%。他にも「大規模なイベントが苦手」「準備が大変そう」との回答が40%以上集まりました。

女性の8割以上が「ナシ婚」に共感

経済的理由から結婚式を省略する傾向は他のデータにも見られます。「ナシ婚」を希望する人を年収別に見てみると、100万円未満で27.6%、100万円台で26.6%という結果に。また、「みんなのウェディング『ナシ婚』に関する調査2016」によれば「ナシ婚」を実施した22.8%が「経済的事情」を理由としています。さらにこの22.8%の内訳を細かく見ると「資金がなかった」が13.6%を占めています。

「省略婚」「ナシ婚」を選ぶ理由は人それぞれ。女性でもセレモニーが苦手という人もいます。さらに少し古いデータですが、2001年に第一生命保険株式会社が行った「現代女性の結婚式に対する意識と実態」を見ると、意外にも10年ほど前から女性の結婚に対する考え方は柔軟だったことがわかります。

この調査で「式なし婚」に共感できるとした既婚女性は65.2%。未婚女性では84.9%に上りました。共感できる理由として挙げられたのは「人の自由だから」が89.3%。とはいえ、資金があるか/ないかは式の規模を決める上で重要です。「共感できる」理由で2番目に多いのは「経済的に負担が大きい」が75%(どちらも未婚女性の回答)。「省略婚」が多様化したのも、資金に合わせたコンパクトな挙式をしたいというニーズに対応するようになったからでしょう。

2割以上のカップルが「ゼロ婚」

そんななか、持ち出し金(実際にかかった挙式費用からご祝儀や家族からの援助を引いた額)や手間を抑えた結婚式を提案するサービスも増えてきています。いわゆる「格安婚」というものです。結婚式をパッケージ化して、煩雑な打ち合わせなどを省き、安さを追求したサービスで、「自己資金1万円から」「持ち出し費用ゼロ円」が謳い文句。

ゼロ円だなんて、むしろ不安……と思うところですが、前出のメディケア生命株式会社の「ナシ婚」に関する調査で、夫婦の持ち出し金について聞いたところ、2番目に多いのが「ゼロ円」で20.5%。なんと5組に1組が、持ち出し「ゼロ婚」をしていることがわかっています。

ところが、費用の総額は過去最高を記録

では、全体的に挙式の規模が縮小しているかというと、そうでもありません。

先ほどの「ゼクシィ」の調査によれば2015年の「挙式・披露宴・披露パーティー総額」の平均は370.7万円。前年の341.7万円から約30万円増で、さらに2009年以来、過去最高金額となっています。

また海外を除く「挙式料」の平均も32.3万円とこちらも過去最高額を記録しています。さらに、「ゼクシィ」の「海外ウェディング調査2016」によれば、2016年の海外ウェディング総額は204.6万円で過去最高額に。前年の189.6万円から約10万円増となっています。海外挙式を選ぶ理由の1位は「憧れ」。費用を抑える結婚式もあれば、「憧れ」を実現するためにお金をかけるケースもあるのです。

「事実婚もあり」も増えている

結婚式が多様化する中で、同時に「結婚制度」に対する考え方にも変化が現れています。エキサイト株式会社が2015年に行った「籍を入れない事実婚について、あなたは?」への意識調査結果で「いいと思うし、自分もありかも」と回答したのは女性で31.6%、男性で31.0%。

2012年調査の女性が19.3%、男性26.8%よりも、女性で「自分もあり」と考える人が増加。男性を上回りました。逆に「非常に抵抗がある、ありえない」と考える人は女性、男性ともに減少。特に女性は男性よりも低い10.3%という結果になりました。

結婚式をしない人、籍は入れたくない人。今、日本ではさまざまな選択が認められつつあります。たくさんの選択肢から自分の望むスタイルを見つけてみては?

(安仲ばん)

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3組に1組は離婚している? 不妊に悩むカップルは6組に1組って本当? 世の中に溢れる様々な「ニュースの数字」の裏側を読み解く連載です。表に見える数字だけではなく、その背景をしっかりと紐解いていくと、新しい発見や気づきが得られるかも。

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