子種は欲しいけど男はいらない 「男性という存在に胃もたれする」働くアラサーたち

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子種は欲しいけど男はいらない 「男性という存在に胃もたれする」働くアラサーたち

就職して5年前後たつと、だんだん仕事がおもしろくなっていく。そうすると、それまで「恋愛命」だったのに、何かをきっかけとして恋愛から離れていくアラサー女性は少なくない。

「私、ずっと身を削るようにして恋愛してきたんですが、1年前に別れてから、あれ、恋愛なんてしないほうが日々楽しいわと気づいてしまったんです」

ユカさん(仮名=以下同・27歳)は笑いながらそう言った。彼女は三姉妹の末っ子で、中学から大学まで女子校。大学時代には恋愛もしたが、「男ってわからない」とずっと思っていたそうだ。

男が理解できないのは自分が悪い?

「就職してからも、つきあっている人はいました。彼が連絡をくれないといじいじ泣いた夜もあるし、同じ日本語を使ってしゃべっているのに彼とは言葉が通じないと傷ついたり。それでも好きだからと我慢したり、時々爆発したりしながら、自分では恋愛を楽しんでいると思っていたんです」

男を理解できないのは自分がいけないんだと、自身を責めたこともある。

20代になってからは、切れ目なく恋愛してきた。ところが1年前、1年半つきあった2歳年上の彼と別れた。ユカさんが転職して体力的にも精神的にも限界にきているのに、彼がまったく理解を示さない言動を繰り返していたからだ。

「残業だから会えないと言っているのに、『会社の近くで待ってるから』と見当違いなことをしたり、体を休めたいのに週末、私の部屋にやってきてセックスを無理強いしたり。『ユカに会えなくて寂しいんだよ』と泣かれたこともある。逆の立場だったらと考えると気持ちはわかるんですが、やっぱり甘えられるのも度が過ぎると受け止められなかった」

一人になってみると、すごく楽

ひとりになりたくないという気持ちはあった。だが意を決して別れてみると、なんとも快適な日々が訪れたのだ。

「悩みや愚痴は女友だちが聞いてくれる。女同士だと共感しあえる。誰も男みたいに説教したりしないし(笑)。わかるわかるって言い合ってストレス解消。仕事以外の時間だって、仕事につながる勉強ができる。週末も自分が好きなところへひとりで行ける。誰と会ってもいいし、ひとりで旅行したって誰にも遠慮がいらない。こんな自由を手にしたら、恋愛なんてかったるくなっちゃったんですよね」

身も心も軽々とした。恋愛のよさもわかってはいるが、ひとりの気楽さと解放感にはかなわない。

「それでも心配してくれる女友だちがいて、つい先日、彼女の彼の友だちという男性を紹介してくれたんです。彼女たちカップルと4人で会って食事会をしたんだけど、なんだかまあ、この男性がまた、妙にまじめな人で。まじめなのはいい。でも私や他の人が持ち出した話を、いちいち解説するんですよね。

『それはその人がこう思ったからじゃないかなあ』とか『その人の考え方も一理あるとは思う』とか。これってある意味で、男性の典型じゃないですか。そのとき気づいたの。私が男性とつきあって、めんどうだなあと感じるのはそういうところだ、と。なんていうのか、話していると胃もたれするんですよ(笑)」

胃もたれ、とは言い得て妙。確かに感情だけでわかりあえる女同士と違って、男性はどこか理屈で納得しないと「わかる」と言わないところがある。

待ったり待たれたりしたくない

「恋愛でも力関係って生じるでしょう? 私はそれが鬱陶しくなって恋愛から離れたんです」

カナコさん(30歳)も、この3年、恋愛から遠ざかっている。精神的にも物理的にも、「誰かを待ったり待たれたりする生活」にうんざりしたのだという。

「2年ほどつきあっていたのが最後の彼。たとえば彼と旅行するために日程をすりあわせる。お互いに仕事が忙しい。この日しか無理、と彼が言うと、結局、私が職場の人たちに頼んでシフトを代わってもらったりしないといけない。今回はこっちが無理したから次は彼が合わせてくれるかというと、そんなこともない。自分ばかり損をしている。最初は惚れた弱みでそれもいいかなと思っていたけど、だんだん面倒くさくなってしまったんですよね」

かといって、自分の予定に何もかも合わせてくれる彼ならいいというわけでもない。

妙な力関係を背後に漂わせた濃密な感情のやりとりがともなう「恋愛」というもの自体に、カナコさんもまた、「胃もたれ」感を抱いたそうだ。

子供は欲しいけど、男はいらない

ただ、ユカさんもカナコさんも、子どもを持つことには前向きだ。

「できればふたりくらいは産みたい。でも、それが男とのつきあいとセットでないといけないところに面倒くささを感じますね。もう少し年齢がいって、出産に焦燥感が出てきたら、考え方も変わるかもしれませんが」(ユカさん)

子どもは持ちたいが、男性との関係をきちんと構築するだけの情熱を、すでに彼女たちは持ち合わせていないのかもしれない。

「もう、男とは理解しあうことは不可能。相手も女とは理解しあえないと思っていてくれれば、そこから別の関係ができる可能性はあるかなと思う。恋人とか夫婦という枠ではなく、たとえば子どもを介在させた新しいパートナーシップみたいなものがうまれたら、それはそれでやっていけるかもしれませんね」

カナコさんの言うことはとてもよくわかる。この先、そういう関係に男性がどこまでコミットできるのか。

女性たちの意識はどんどん変化している。従来の恋人・夫婦関係を望む男性たちは、この変革についていけるのだろうか。

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