慶應の女子大生がハートのポーチで社会貢献 「赤色」に込めた思いとは?

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慶應の女子大生がハートのポーチで社会貢献 「赤色」に込めた思いとは?

「ソーシャルビジネスの魅力を学生にも知ってもらいたい!」

そんな思いから、ソーシャルビジネスが盛んなバングラデシュへ赴き、現地工場の生産者と日本で使う消費者をつなげ、両者が幸せになれるオリジナル商品を企画・販売している学生団体がある。

赤いポーチのデザインに込められた思いとは

それが、慶應義塾大学公認のS.A.L.の有志「To2(トゥートゥー)Bagプロジェクト」だ。これまでジュートという麻を使ったトートバッグやクラッチバッグを製造・完売させ、バングラデシュの雇用を守ってきたが、今年2月2日からは第3弾になる「ポーチ」の販売を始めた。

To2(トゥートゥー)Bagプロジェクト ポーチ

To2 Bagプロジェクト ポーチ

縦(最長)15cm×横(最長)15cmと、リップクリームやイヤホンなど小物の収納にぴったりのサイズ。可愛らしいデザインなので、バレンタインの贈り物にも最適だ。To2Bagプロジェクトでは、「チョコレートと一緒に贈ってみませんか」と呼びかけている。STORES.jpでのオンライン価格は900円と安いが、学生から直接買う手売り価格だとさらに安く700円。

ポーチを赤い色にしたのは、GDP3位の経済大国・日本とアジア最貧国バングラデシュの国旗には共通して赤丸が入っているところから。緑の芝生に置くとバングラデシュの国旗が、白い雲にかざすと日本の国旗が見えてくる。日本人の若者に少しでもバングラデシュに関心をもってほしいという思いが伝わってくる。

途上国のためになり、かつ気軽な商品を

昨年12月からTo2Bagプロジェクトの4代目代表を務める、慶應義塾大学経済学部2年生の壽真里(としなが・まり)さんに、この事業について尋ねた。

――壽さんがソーシャルビジネスに興味を持ったのは何がきっかけ?

壽真里(以下、壽):母が途上国への工業開発の支援をする仕事をしていて、小さい頃からよく海外に連れてってもらったり、途上国での仕事の話を聞いたりして、自分も途上国のためになる仕事がしたいなとずっと思ってたんですね。

また、高校生の頃から商品開発の仕事をしたいなと思っていたんです。フェアトレード商品は高いし、年齢層も高めの人を対象にしてるものが多いので、若い人でも気軽に買える商品を作りたいと思って、大学に入ってからTo2 Bagプロジェクトに入りました。メンバーは20人で、そのうち男子が8人。女子が多いです。

バングラディシュで知った、女の子の生活

――To2Bagプロジェクトの学生は、毎年夏にバングラデシュを訪れるそうですね。

:私も、一昨年と去年の2回、夏にバングラデシュを訪れました。現地の生活を知りたかったので、工場だけでなく、そこで働く人の家に行き、話を聞きました。

バングラデシュのミドルクラスの家は掘っ立て小屋で、キッチンや風呂は共同。でも、冷蔵庫や扇風機は整っていました。工場で働いているのはほぼ女性で、夫はリキシャのドライバーなどをやってます。子どもはたいてい3~5人と多いですが、ちゃんと生活は成り立っています。

18歳くらいの女の子に話を聞いたら、工場で働いた後に先生の家に行ってグループで英語や数学の授業を受け、大学に行くための準備をしていました。

私はてっきり工場で働いてる若い子は教育の機会をあきらめているのかなと思ってたんですが、高等教育まで受けたいと思っていることを知り、彼女たちの力になりたいなと思いました。自分たちにできることは何だろうと思うと、商品の発注しか今のところできてませんが。

――今回、ポーチは何個作ったんですか?

:300個です。2月のはじめに商品が届いて検品し、出荷したばかりですが、今はオンラインでの購入が多いので、7月くらいまでには売り切れると思います。今回の発注では少しですが利益が出る予定で、その利益を工場の工員のボーナスに還元するなど工場のためになる使い道がないかと模索してます。

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