CAMPFIRE・山中直子さんインタビュー

強みを生かして働くために。フリーランスからベンチャーへ「ジョイン」した理由

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強みを生かして働くために。フリーランスからベンチャーへ「ジョイン」した理由

Facebookやメールで転職の報告を受けるとき、「○○にジョインしました!」と目にすることはありませんか?

「転職」しました、ではなく「ジョイン」しました。

これまでの職場や仕事が変わったという意味ではどちらも同じですが、この2つの間には何か違いがありそうです。

そこで、Duniakita編集部はベンチャー企業で働く女性たちに話を聞くことに。今回は、クラウドファンディング事業を行うCAMPFIRE(キャンプファイヤー)でコミュニティマネージャーを務める山中直子(やまなか・なおこ)さんに会いに行きました。

山中さん、「ジョインする」って何ですか?

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「そんなこと聞かれたの、初めてです(笑)」

——この企画は、IT系企業の人たちが、SNSで「ジョインしました」って使っているのに気づいたのがきっかけで始まりました。最初は「英語なんてカッコつけてー」と思っていたのですが(失礼!)、そこには、ジョインする理由やミッッションが明確に宣言されていて、面白いなって。

山中直子さん(以下、山中):そんなふうに興味を持っていただいたのは初めてです(笑)。特に意識していなかったけど、確かに違いがあるのかもしれませんね。今日は何でも聞いてください!

——山中さんは、キャンプファイヤーにジョインする前はフリーランスだったそうですね。

山中:はい。アート・ファッションコンテンツの企画から、スタートアップと海外の大企業をつなぐ際のアシストなどいろいろな仕事をしていました。

クリエイターコミュニティを軸としたメディアやスナップサイトと、連動したショップの企画運営などをはじめとし、モデル本と言われるスタイルブックの編集や、SNS用動画を作ったりスタートアップ企業のお手伝いをしたり、いろいろやってきましたね。

現職であるコミュニティマネージャーの仕事も。振り返ってみると、何屋さんなの?と思われそうですが……(笑)。いつもカルチャーをつくるようなクリエイションを後押しする仕事をしていると思っています。

自分の可能性を引き出すために

——幅広い。ところで、コミュニティマネージャーってどんな仕事なんですか?

山中:私の場合ですが、ユーザーさんと一緒にサービスやビジョンを共有するコミュニティを構築して育てていく仕事です。

私の場合は、キャンプファイヤーという企業やサービスに携わるコミュニティマネージャーなのですが、ユーザーさんへノウハウを伝授する勉強会を開催したり、既存ユーザーさんとの新しい取り組みを考えたり、キャンプファイヤーの思想や提案を社外でお話したり、NPOや行政との繋がりを社内に持ち帰って協定へとつなげたりいろいろなことをやらせてもらっています。

——そのままフリーランスで働くという選択肢もあった中で、なぜ組織の中に?

山中:フリーランスのいいところは、時間の融通がきくことはもちろん、一緒に働くチームを自分が選べること、自分のやりたい仕事ができること。でもその一方で、このままだとアウトプットのレベルには限界があるのではないかという不安がありました。自分には何が足りないのかを知り視野をひろげ、できることを増やすには組織に入った方がいいのでは、と思ったんです。

このままフリーランスで好きな仕事をしていくのではなく、もっと想定外の環境に身を置きたいと思いました。それでITの最先端の人たちと働きたくて、国内外のスタートアップ企業にも何社か話を聞きに行きました。そして、ちょうどその頃にキャンプファイヤーと一回お仕事をさせてもらう機会がありました。

——そこからキャンプファイヤーに決めた理由は?

山中:当時お金の価値を最大化するということにとても興味を持っていたからです。ちょうどコラボの機会があり会社に誘って頂きました。当時、まわりにいる女性の起業家やクリエイターの友人をつなげるイベントを運営していたのですが、「資金があればもっと事業を加速できそうなのに……」と思うような人がたくさんいらっしゃって。

もっと力になりたいけど、私自身に潤沢な資金があるわけでも投資できるわけでもない。そう思った時に、クラウドファンディングという事業の意義と面白さに改めて気づいたんです。

実は6年前のキャンプファイヤーの創業初期にもオフィスを訪ねたことがあったのですが、ジョインを決めたのは、このタイミングだったからだと思います。

イベントなどユーザーさんとのオフラインコミュニケーションをする企画を増やしたいという会社が求めていることと、私が貢献できることが明確だったこともありました。フリーランスの山中として携わるより、キャンプファイヤーの山中として中に入ったほうが、社会に与える良いインパクトは大きいと思いました。あとは、代表の家入(一真)と話したらすごく面白くて。

——どんな話をしたんですか?

山中:「僕はダメな人が好きなんだよね」って言うんです。私はそんな風に考えたことがなかったから驚いて。「優秀な人と働きたい」とか「いい人と一緒にいたい」とか自分を高みに上げるためにいいコミュニティに入ろうとする人の方が多いと思いますが、その時に「いいの基準って何だ?」とか、「自分もダメなところばかりなのに、このエゴはなんなのだろうか」って考えさせられたんです。私、家入はインターネット界のデュシャンだと思っていて……。

——現代アートで有名な美術家のマルセル・デュシャン?

山中:そう。デュシャンは1917年に行われた展覧会で「泉」という作品を出すんですけど、それがどう見ても「便器」なんですよ。それまで「伝統的な芸術ってこうあるべき」という意識が根強かったんですけど、デュシャンは「これもアートなんですよ」と言って出した。当然物議をかもすわけですけど、その結果アートの可能性が広がったんです。

人の意識を変えたり、社会にいい「問い」を投げかけることで、見方を変えたりできるというのがデュシャンと家入には共通しているなって。何か面白いことが起こりそうだと思ったらすごくワクワクしたんです。

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強みを生かして働く

——山中さんのどんなところに期待して「ジョインしない?」と声をかけられたと思いますか?

山中:そうですね。フリーランスの時にいろんなジャンルの人たちとつながりができたので、ネットワークが広いというのがあると思います。カルチャー、音楽、アート、IT、テック系……。そのつながりを掛け合わせて、コミュニティを広げたり、ユーザーやクライアントの課題解決に最適な組み合わせを提案できること。そしてサービス自体を知ってもらえる人を増やすこと。私もそれを生かして働きたいと思っていたので、持っているスキルと求めている人材がマッチしたのかな。

——ベンチャー企業にジョインするメリットはありますか?

山中:経営陣と距離が近く、やりたいことがあったら実行しやすいのがベンチャーのよさだと思います。大きな企業の中では、出世して裁量権が与えられないと影響を与えるような仕事がしにくいかもしれません。でも、ベンチャーなら手をあげればチャンスが回ってきます。早い段階でそののアイデアが社会にとって意義のあるものかどうか体感できる。そのスピード感が私はすごく好き。

——キャンプファイヤーでのジョインを終えたら、その先のプランもありますか?

山中:ジョインを終えるかはわかりませんが、頭の中にある色々な仮説を検証したいです。まだ先ですが、自分の会社も作りたいと思っています。実は、キャンプファイヤーにジョインする以前から「」という、女性向けのコミュニティを運営していて。自分が一番バリューを発揮できる部分が明確になり、仲間も増えてきたのでそちらを盛り上げていきたいな、と。なので、今ジョインしている場所できちんと結果を出すことが、次のプランにつながっていくのかなと思っています。

(写真:牛島康介)

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