パリ流恋愛のススメ leçon7

ダブり期間もアリ?  自分の気持ちをごまかさないパリジェンヌの生き方

SHARE Twitter lineで送る
ダブり期間もアリ?  自分の気持ちをごまかさないパリジェンヌの生き方

「パリ流恋愛のススメ」
の連載一覧を見る >>

毎日のように行動を共にするパリの恋人たちでも、関係は安心できません。いくら至近距離でも、相手の心の中までは目に見えないから。今回は、「もしも他の男性に心がうばわれたら?」のケースです。

別の人に心が揺れるのを「かき消さない」

0701_2

着実な交際を続けているにもかかわらず、不意に他の誰かに意識が向いてしまうこともあります。今の彼への情が勝って、封印するか、ごまかすか、忘れるか……。とする人は多いのではないでしょうか。

これまでの連載でもパリジェンヌの「直感に従う」行動や「アバンチュール」を見てきましたが、「自分の気持ちに正直」なのがパリジェンヌだと私は思います。

2000人のパリ市民にとったアンケートから「パリ特有の『都市型自由な恋愛観』がうかがえる」との記事を目にしました。そのアンケートでは、50%のパリジェンヌが、「つかのま」の関係を容認しています。もちろん皆が皆、実行しないにせよ、そうしない人も、そうする人を否定しません。なぜなら人は、理性で解決できない場合もある、とわかっているから。

ダブりはダメなこと?

0702

「誠実さ」はこの際置いておいて、「複数」の好きな相手がいる時期もあってよいのかも。ずっと続いたら困るけれど……! 私がそんな考えに行き着いたのは、友人たちが幸せな結婚をしたからです。

日本人の友人Aちゃんは20代後半。日本にフィアンセがいて、パリ留学をしました。フィアンセは、いわゆる「ハイスペック」な男性。2年後に結婚することも約束していました。

ある日のパーティーで、フランス人からアプローチがあったと語るAちゃん。私には報告だけで、相談はありません。「だってフィアンセがいるのだからノンに決まってる!」

しかしその後も彼に誘われ、ちょくちょく会っていると伝えられました。あくまで「友人」と言う彼女の心が揺れ動いているのは表情で一目瞭然。困るどころか、笑みが思わずこぼれてしまっていたのです。さあ、もう隠せない!

何事も自分の軸で決める

私がどんな言葉を返したのかは忘れました。彼女の長年の夢であった結婚のために「やめたら」とは言えなかったのは事実。

でも、私も彼女もお互い、住んでみてはっきりしたのが、第一に自分が軸となるパリの考え方でした。心配はあっても本人次第。静観し、近いうちに彼女がどちらかを選ぶかと思っていたら、選ぶ事自体していませんでした。

一時帰国の流れで、日本で彼に、フランスで彼に、どちらとも会い、関係はそのまま。そうこうするうちにパリの部屋の契約期限が迫り、物件探しをしていたときにフランス人の彼から「『ウチに住めば?』と言われ、『はい、喜んで!』と答えた自分の心に従った」結果、フィアンセに別れを告げたそう。

そもそも天秤にかけられない

0702b

Aちゃんの話を聞いてイメージしたのは「ふたまた愛」。しかし、双方の魅力は別モノで、天秤にかけるのは無理。彼女は単に自分の心に嘘をつかなかっただけ。自然の流れに任せ、来るべき時に来た「答え」に従っただけ。そう思いました。結果、ときめく彼の方を選んだのです。

私自身、パリでは「自分に正直」でないと、かえって関係をこじらせることもあると学びました。まわりからの見られ方を優先し、とかく自分を抑えがちな日本の女性。日本人の美徳でもありますが、少しだけ自分の内なる声に耳をすませてはいかがでしょうか? 気持ちの上では、決して無理はしないでほしいと思います。

Aちゃんの「ドラマ」を知った同時期に、結婚生活10年以上の別の友人からも「フランス人の夫とパリで知り合ったとき、実は日本にフィアンセがいたの」と聞いて、驚いた私。

フィアンセがいると聞いてもあきらめない国民!?

そうですよね、まだ結婚していないのだから……。と、私の思考回路が慌ただしくなったパリの幸せカップルの話でした。

(米澤よう子)

この連載をもっと見る

パリ流恋愛のススメ

パリジェンヌのオシャレやライフスタイルをつづったイラストエッセイが人気を博しているイラストレーターの米澤よう子さん。4年間、パリに滞在してパリジェンヌを観察し続けたからこそ見えてきた彼女たちの恋愛観をつづります。何かに縛られることをもっとも嫌う彼女たちの生き方から恋愛や人生のヒントが見つかるかも?

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

ダブり期間もアリ?  自分の気持ちをごまかさないパリジェンヌの生き方

関連する記事

編集部オススメ

仕事と恋愛、キャリアとプライベート、有能さと可愛げ……女性が日々求められる、あるいは自分に求めてしまうさまざまな両立。その両立って本当に必要?改めて問い直すキャンペーンが始まります。

後悔のない30代を過ごしたい。ありとあらゆる分野のプロフェッショナルに、40歳から自分史上最高の10年を送るために「30代でやっておくべきこと」を聞いていきます。

記事ランキング
there