鼻をほじるのはダメ 内科医に聞く「これだけは避けたい」インフルエンザの感染源7つ

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鼻をほじるのはダメ 内科医に聞く「これだけは避けたい」インフルエンザの感染源7つ

毎冬、インフルエンザが大流行中という情報が飛び交いますが、自分で予防するためには、いったい何に注意をすればいいのでしょうか。「まずは感染源を知って、感染の経路を断つことがポイントです」と話すのは、大阪府内科医会副会長で、泉岡医院(大阪市都島区)の泉岡利於(いずおか・としお)院長。詳しいお話を聞いてみました。

口、鼻、目からウイルスに感染する

ーーインフルエンザに感染するのを防ぐには、何にどう気を付ければいいのでしょうか。感染経路が関係するとのことですが、インフルエンザはどのようにうつるのでしょうか。

泉岡医師:主な感染経路は、「飛沫(ひまつ)感染」と「接触感染」の2種類です。

「飛沫感染」とは、感染している人のくしゃみやせき、つばから出るしぶきと一緒に放出されるウイルスを、口や鼻から吸い込むことで感染することです。半径2メートル以内にいる人は、くしゃみやせきを浴びる危険性が高くなります。

「接触感染」は、感染している人が鼻水、くしゃみ、せきなどを手でおさえると手にウイルスが付着し、その手で、ドアノブやスイッチ、電車のつり革などを触って、あとから触れた人の手にウイルスが付着することを言います。その手で鼻や口に触れる、何かを食べるなどすると、ウイルスが体内に入り、感染します。

多くは飛沫感染によるので、感染している人が近くにいる場合は注意が必要です。

ーーインフルエンザウイルスは、鼻や口から体に侵入するのですか。

泉岡医師:そうです。鼻やのど、目の粘膜に付着したウイルスが体内に侵入し、増殖します。空気が乾燥すると粘膜も乾燥して防御機能が低下し、ウイルスが侵入しやすくなります。

爪をかむ、鼻をほじる、目をこする、キスをするのは避ける

――感染ルートが分かったところで、具体的な対策をするために、「インフルエンザの感染源」を教えてください。

泉岡医師:家族や学校、職場、電車や飛行機などの公共交通機関でインフルエンザに感染しやすいのは、感染源に触れる機会が多いためです。次のことに注意をしてください。我々医師は、これらのことは極力避けています。

(1)感染した人の口から出るしぶき
向かい合って直接浴びる場合に限らず、電車内や駅、商業施設など不特定多数の人がいる場所では、感染した人のしぶきを不意に吸い込んで飛沫感染することがあります。

(2)爪をかむ
指先に付着したウイルスが、口から体内に入るため、感染しやすくなります。

(3)鼻をほじる
(2)と同じく、鼻から直接ウイルスが侵入するので、感染しやすくなります。

(4)目をこする
手に付着したウイルスが、目の粘膜から体内に入る恐れがあります。

(5)キスをする
だ液にもウイルスは含まれているので、口腔(こうくう)内の粘膜からウイルスが侵入します。

(6)共通のタオルで手を拭く
感染している人が十分に手洗いをしないまま使ったタオルには、ウイルスが付着します。このタオルを介して、次に使用した人にうつることがあります。

(7)ドアノブ、つり革、スイッチ、手すり
消毒が難しく、不特定多数の人が触るものには、ウイルスが付着している可能性があります。

インフルエンザ対策用マスク、15秒以上の手洗い、加湿をする

ーーでは、インフルエンザのウイルスに感染しないためには、具体的にはどうすればいいのでしょうか。

泉岡医師:飛沫感染を防ぐために「風邪やインフルエンザ対策用のマスクをすること」と、飛沫感染、接触感染とも防ぐために「こまめに手洗いをすること」、ウイルスに侵入されないように「適度な湿度を保つこと」です。

マスクは、ウイルスの侵入を防ぐために鼻、ほほ、あごにフィットする、繊維が細かい不織布で使い捨てタイプを選んでください。鼻や口の表面を手で触らないようにして、1日に1回は取り換えましょう。また、マスクは、自分の吐く息によって、口の中や鼻の中の湿度をある程度保つことができます。

手洗いは、石けんを使って15秒以上、手のひら、手の甲、指を1本ずつ、指の間、爪の間、爪の先、手首とていねいに洗いましょう。洗ったあとは使い捨てのペーパータオルか清潔なタオルで水分を十分に拭きとってください。

適度な湿度があると、鼻やのど、目の粘膜の乾燥が防げて、ウイルスが体に侵入するのをガードしやすくなります。暖房がきいている室内は1時間に1回は換気をする、また、加湿器を使って50~60%の湿度を保つなど工夫をしましょう。

感染源と感染経路を詳しく知っておくと、インフルエンザの予防法を具体的にイメージすることができます。ウイルスを体内に侵入させないように、感染ルートを断つことを意識して実践するようにしましょう。

(取材・文 藤井空/ユンブル)

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