人生のおどり場ダンサーの「もやもや」日記 第4回

「産まないの?」と挨拶のように聞かないで

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「産まないの?」と挨拶のように聞かないで

子どもの話、オンステージ

2016-5-31-koizumi

漫画/田丸こーじ

ジューンブライドがやってくる

ジメジメした梅雨空のもと、幸せな花嫁が量産されるこの季節。早いもので今年も6月、ジューンブライドですね。

ああ、今年も結婚できなかった。純白のドレスをまとい、永遠の愛を誓うパートナーに寄り添い微笑む日は、果たして私に訪れるのか。それはいつ? 来年、それとも再来年? 声にならない自問自答を胸に今週末も来週末も、だんだん年齢に合わなくなってきたパーティードレスに身を包み、ご祝儀袋にがんばって稼いだお給料を忍ばせて、きらびやかなチャペルへホテルへと向かいます。

結婚できる人には「順番」がある

年々高まる友人知人の既婚率。LINE での突然の報告に瞠目(どうもく)することも増えたし、Facebook を開くなり「結婚」の2文字とツーショット写真にアテられてめまいがしたことも一度や二度ではありません。数多の知人が結婚という一種のゴールへと次々飛び込んでいくさまをボンヤリ眺めているとやがて、あることに私は気がつきました。

結婚する・できる人にはどうやら「順番」があるようなのです。

まずは地元のギャルやヤンキーから

10代後半〜20代前半にかけて先陣を切り、おそらく周囲の反対も押し切って結婚しだしたのは地元の小中学校時代の同級生、なかでもいわゆるギャルやヤンキー系の“アッパータイプ”の女の子たちでした。交際数ヵ月のスピード婚も、できちゃった婚も当たり前。式は地元の式場で華やかに催されました。

次に“堅実タイプ”の女の子達が

20代前半〜半ばに結婚しだすのは、友人達のなかでもマジメで「ちゃんと」している“堅実タイプ”の女の子達です。急ぐこともムリすることもなく、自然に段階を辿ってきた彼女たちは、式も素朴で微笑ましく、穏やかな未来を予想させるものでした。

次は“知略家タイプ”

そして20代半ば〜後半にはとうとう、都会で働きながら目標に向かって戦略的にステップを踏んできた“知略家タイプ”の女の子達の努力が結実し始めます。どんなスペックの男性とどこで出会い、どういう交際を経て婚約・結婚へと持っていくか。数々のハードルを着実にクリアしながら女子力磨きも欠かさず、自身が信じる幸福に真剣に向きあった女の子達。キラキラ系などと揶揄(やゆ)されても、それはたゆまぬ自己研鑚あってこその輝きなのです。

私の番はいつ?

では私のように、“いつか結婚したいとは思いながら具体的な指標も持たず、日々仕事や恋愛に忙殺されているタイプ”が結婚できる順番は……? どうやらまだ来ていないようです。

「いつ結婚するの?」「どうして結婚しないの?」「でもお相手はいるんでしょ?」……もはや挨拶のようになったこれらの質問に対する正解を私はまだ知りません。「まあ、その時が来たら……」「今は仕事も忙しいし、まだ遊びたいし……」「いないこともないけど、決め手がなくて……」とモゴモゴ繰り返す以外に術はなし。それでも昔は「そうね!まだ若いものね」と言ってもらえたけれど、そうもいかない年齢になってきたことは重々承知しています。

嘆く気持ちもないわけではないけれど、今のところの自分の幸福は別の道にあるからと半ば本心で念じながら、誰かの晴れ舞台を見届けに出かけていくのでした。

(コラム:眞駒/)

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